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越境ライブコマースを活用して中国向けに高級ブランドエルメスの商品を販売する企業や人が続々と登場しています。
その理由はただ一つ、“飛ぶように売れるから”。
今回はなぜ中国向けの越境ライブコマースが人気なのか、加えて成功事例をご紹介していきます。
かねてより好景気に沸く中国では日本に旅行し中古ブランド品を購入するというのがブームとなっていました。
中でもエルメスのカバンや腕時計は人気ドラマの主人公が着用していたことこら爆発的な人気に。
しかし、2020年からは新型コロナウィルの影響で渡航が制限されるなど、旅行自体が出来ない状態になってしまいました。
そして新型コロナウィルの影響で自粛生活をする人の増加に合わせてライブコマースの需要が増加しています。
日本ではなじみの薄いライブコマースですが、中国ではかなりポピュラーなショッピング方法。
市場規模は15兆円以上、利用者数は5億5982万人と言われています。
ライブコマースとはスマートフォンなどでライブ配信を見ながら商品を購入できるサービスのこと。
テレビショッピングのライブ版と例えたら分かりやすいかもしれません。
そんなライブコマースはブランド品の販売に適していると言われています。
その理由は「双方向コミュニケーションが可能」可能だからです。
皆さんもネットショッピングやオークションサイトで商品を購入したものの、イメージと違うものが届いたという経験があるのではないでしょうか。
しかし、ライブコマースでは配信者に「腕時計の裏側が見たいです」、「匂いはありますか?」などとコメントを投げかけることが可能。
しっかりと疑問点を解決してから購入に移ることができるのです。
こうした理由から中国では、「旅行に行けないのならライブコマースで」という考え方が定着。
日本で販売されている中古ブランド品、主にエルメスの商品をライブコマースを通じて購入する人が増えています。
エルメスの商品が人気ドラマで取り上げられたことは前述した通りですが、実はその他にも人気の秘密がありました。
それは価格が下がらないということ。
エルメスの商品、特にカバンは常に需要が供給を上回っている状況なので、販売価格が下がったということがありません。
一般的に中古品は値下がりし続けるイメージがありますが、エルメの商品は20〜30年で価値が3〜4倍になるといわれています。
こうした理由から資産の一つとしてエルメスの商品を買い求める人も増加しています。
しかし、なぜ中国人はわざわざ日本でエルメスの商品を買い求めるのでしょうか?
その理由は人気商品の違いにありました。
カバンを例に見てみると日本では小さめの25cmから30cmほどのものが人気となっており、比べて人気のない大型のかばんは安値になる傾向があります。
しかし中国では大型のカバンが人気です。
こうした好みの違いから生まれる値段の差が中国人客を惹き付けていたのです。
海外向けにライブコマースを行うのは難しそうと思った方もいるのではないでしょうか。
ご安心ください。
海外向けのライブコマース、通称“越境ライブコマース”は既存のサービスを利用することで簡単に始めることが出来ます。
①Live Commerce
越境ECの代表的なものは「Live Commerce」。
Live Commerceでは英語・中国語圏に向けてのライブコマースが可能です。
また、「販売チャネル」という機能を備えており、あらゆる海外マーケット(Googleショッピングなど)でも商品を販売可能。
Facebookの広告と連動させることもできます。
価格も月額1650円~と格安なので初めての方にオススメです。
出典:https://www.live-commerce.com/pricing.html
②TikTok LIVE
2021年4月、TikTokのライブ配信サービスTikTok LIVEに「自動字幕起こし機能」が追加されました。
中国語を話すことが出来なくても自動字幕起こし機能を利用すれば、ある程度の意思疎通が可能です。
Live Commerceのようなマーケティング機能を使うことはできませんが、無料でライブコマースを行う事ができるので、初期費用をかけたくないという方にオススメです。
ここからは日本初の越境ライブコマースの成功事例をご紹介していきます。
越境ライブコマースで成功している企業の多くは中古ブランド品を扱うリサイクルショップなどです。
最も代表的な成功例はヴィンテージショップ「エディ(HEDY)」のケース。
エディでは中国向けに自社運営の越境ECショップ(オンラインストア)を展開。
合わせて越境ライブコマースをスタートさせました。
配信頻度は2週に1度程度、中国人スタッフが出演し20点ほどのブランド品を紹介します。
ブランド品の多くは10万円以上の値段設定ですが、半数以上の商品が売れるそうです。
貴金属・ブランド専門店のゴールディーズも越境ライブコマースを導入した企業の一つ。
お客様に店内のスタジオを提供し、ライブコマースで商品を販売してもらうという変わった形態をとっています。
豊富な在庫数から常に販売できる商品を提供できることも魅力の一つ。
また、利用する配信者にとっては在庫を抱えずに済むというメリットがあります。
現在では総売上の30%~40%をライブコマースの売り上げが占めているそうです。
今後もライブコマースの売り上げは伸び続けていくのではないでしょうか。
今回は越境ライブコマースや成功事例をお届けしました。
事業者に限らず、副業をお考えの方もぜひ参考にしてみてください。
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