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日本や海外のD2Cコスメブランドの成功事例15選

カテゴリ:自分磨きをしたい 更新日:2022-09-08

「SHIRO」、「BULK HOMME」、「ドモホルンリンクル」など最近人気のコスメブランドは一見共通点が無いように思われますが、実は製造者が商品を直接消費者に販売しているD2C(ディーツーシー)と呼ばれるビジネスモデルのブランドということで、今回は近年急増しているD2Cブランドの成功事例を解説していきます。

化粧品業界のD2Cブランドとは?

皆さんはD2C(ディーツーシー)とは何かご存じですか?

D2Cとは「Direct to Consumer」の略称で、各企業のECサイトなどで商品を消費者に販売するビジネスモデルのことです。

特徴としては、商品に対する思いや企業の世界観などを直接消費者に伝えることで、自社の顧客を作ることが出来ます。

さらに、代理店を通さないため必要な流通コストをカットし、競争力も高める効果もあります。

そのため、近年では様々な業界でD2Cブランドが大きく売上を伸ばしているんです。

化粧品業界も例外ではなく、スタートアップを含めた各種ブランドが存在しています。

今回は、その中でも成功した15社のD2Cのコスメブランドを取り上げ事例を解説したいと思います!

化粧品業界のD2Cブランド15選

1.FARMACY BEAUTY(ファーマシー ビューティー)

「FARMACY BEAUTY(ファーマシー ビューティー)」は、アメリカ発のD2Cブランド。

実はこのブランドは日本未上陸なのですが、モデル・タレントのローラさんが自身のYouTubeで「HONEY POTION」を紹介したことから日本の女性にも知られるようになりました。

日本で人気なのはもちろん「HONEY POTION」。

抗酸化物質が豊富な蜂蜜、肌の保湿性を改善するアップリサイクルされたリンゴ抽出物やシカなどを利用・配合しているため、使用後はふわっとした肌質になれるというこちらの商品。

さらに金属製のスパチュラが磁石で蓋にくっつく、というのも使いやすいポイントです。

現在公式サイトでは「HONEY POTION PLUS」が販売中。

こちらは、旧商品にセラミドをプラスしたニューバージョンです。

このような商品を製造する理由は、ブランドテーマの”農場から顔へ直送するスキンケア(farm-to-face skincare)を常識とすること”と関わっています。

そして、信用のできる農場から調達した原材料を使い、動物実験をせず、『ROOTED IN SCIENCE + SUSTAINABILITY(科学に根ざす+持続可能性)』のある商品を製造しているのです。

「FARMACY BEAUTY」を立ち上げたのは起業家のDevid Chung(デヴィッド チャン)ですが、2021年11月にアメリカ最大の家庭用品メーカー「P&G」へ売却することをを発表しました。

P&GはFAEMACY BEAUTYを買収することで、今までアプローチ出来ていなかった若年層の顧客を開拓し、スキンケア分野の強化を目指すとのことです。

FARMACY BEAUTYの商品は基本的に自社ECサイトとフランス発のECモール「Sephora」や「Amazon」などのECモールで販売されています。

残念ながら日本では正規販売店はないため、直接入手することができません。

しかし、2022年度中にSephoraの日本版サイトがオープンするとのことなので、取り扱いがあるかもしれません。

2.DRUNK ELEPHANT(ドランク エレファント)

「DRUNK ELEPHANT(ドランク エレファント)」は、2013年にTiffany Masterson(ティファニー マスターソン)が立ち上げたアメリカ発のD2Cブランド。

肌のための『成分引き算主義』を徹底し、肌が喜ぶ、つまりバイオコンパチビリティー(生体適合性)の高い原料を配合したスキンケア商品を提供しています。

肌が喜ぶとはどういうことでしょうか?

元々、創設者のマスターソンさんは肌トラブルがある普通の主婦でしたが、それを改善するために様々な成分を自分で試してデータを取り、ついに自分の肌に合っていなかったものを突き止めました。

それが次の6つです。

1.エッシェンシャルオイル

2.アルコール(エタノール)

3.シリコーン

4.紫外線吸収剤

5.香料・染料

6.界面活性剤(SLS)

つまり『肌が喜ぶ』とは、不要な成分を引き算し肌が健康的でバランスが取れた状態ということ。

しかし、6つの成分が全て含まれていない商品を探すのは困難でした。

ならば自分で作ろうと「DRUNK ELEPHANT」を設立し、この6成分を『引き算』するとともに、刺激になりにくいpHレベル、角質層まで届く低分子構造、肌の皮脂膜の機能をサポートする成分を配合した『肌が喜ぶ』スキンケア商品を作ったのです!

「DRUNK ELEPHANT」は、アメリカの「Sephora」で2021年時点のNo.1スキンケアブランドに輝き、ソーシャルメディアのフォロワー数は140万人。

インスタグラムなどを駆使しているため、特にミレニアム世代やZ世代などの若者に人気があります。

2019年には、資生堂に事業を買収されたことをきっかけに日本進出を果たしました。

現在はルミネ新宿やららぽーとTOKYO-BAY店などの商業施設への出店が目立ちますが、今後はEC販売に注力していくとのことです。

3.北の快適工房

「北の快適工房」は北の達人コーポレーションが手掛けるヘルス&ビューティーケア関連商品を扱うD2Cブランド。

北の達人コーポレーションはもともと北海道の特産品を販売する事業のみの企業でしたが、販売のノウハウを生かす形で化粧品業界に参入しました。

現在40代以降の男女をターゲットとして、マイクロニードル化粧品などの深い悩みへピンポイントにアプローチするニッチな商品を製造・開発。

自社ECサイトと「楽天」や「Amazon」などのECモールを中心に売上を伸ばしています。

北の快適工房の特徴は次の3つ

1.高品質な商品の提供

製品の開発ルールは”びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しないこと。”

その中でも、効果を感じやすくリピート使用されやすいものを中心に開発と選定をしています。

2.顧客の満足度を重視

学術的なデータだけではなく、試作品のモニター調査でニーズがあったもののみを商品化しています。

3.定期購入型のビジネスモデル

全ての商品が1か月で使い切れるように製造されています。

そのため売上の約7割が定期的購入している顧客で、顧客に継続的に購入してもらうことで企業自体が安定した成長を成し遂げています。

このようなコンセプトの下で商品を企画製造しているため、ギネス世界記録にも登録された商品を開発することが出来たんです!

それが前述した、マイクロニードル化粧品「ディープパッチシリーズ」。

この商品は2020年から2022年まで3年連続して、美容用マイクロニードルスキンパッチ市場の売上シェア世界一のブランドに認定されました。

発売開始から完売・再販を繰り返し、注文から配送まで4ヶ月待ちになった程の人気商品。

その成功の秘訣は、ヒアルロン酸を主成分とした美容成分を針状に固めてパッチに配置し、針が刺さることで美容成分を肌の中に届けるという画期的なアイディアにあります。

厳しい基準の開発・製造を続け、顧客のニーズに答えた品質の高い商品を送り出しているからこそ、北の快適工房はD2Cブランドの中でも成功しているのです。

関連コラム:D2Cブランドで上場した北の達人コーポレーション「北の快適工房」成功の秘訣とは?

4.SHIRO(シロ)

「SHIRO」といえば、SNSでバズり今や定番となったフレグランス「ホワイトリリー」や「サボン」が有名。

ですが、実はスキンケアやコスメ商品も扱っているD2Cブランドです。

北海道を中心に国内外の良質で安全な素材を使い、自社工場で製造した商品を提供しています。

また、ブランド発足当初は「LAUREL」という名前でしたが、2015年から「shiro」に変更。

さらに、2019年に行った世界進出に向けて必要だったパッケージの一新と共に、ブランド名も現在の大文字の「SHIRO」へと変わりました。

店舗としては、日本全国とロンドンに直営店舗があるほか、アメリカや台湾向けの販売用ECサイトを所持しています。

そのブランドコンセプトは、自分が使いたいより良いものを作り、多くの人に届けること。

そのため、株式会社シロのメンバーが実際に日本各地に直接赴き、実際に生産現場やその素材に触れて、生産者の顔が分かる安全で質の良い素材だけを厳選してるそうです。

例えば、「SHIRO」の中でもリピート率NO.1を誇る酒かす化粧水は、140年以上北海道で人・米・水にこだわったお酒を作り続けている「小林酒造」の専務に酒粕の魅力を紹介されたのが始まり。

酒粕と水のみを使い、手絞りで製造されているため1日2000本しか生産できませんが、それが人気の秘訣であるなめらかなテクスチャ―とふっくらなめらかな肌へ導く使用感をもたらしています。

またマーケティング方法も巧みで、実際の製品開発に携わった担当者などのシロの社員がインスタライブを利用したライブコマースを行ったり、スタッフコラムを配信。

さらに自社ECサイトの商品の使い方を、社員が紹介したり動画で使用方法を説明したりすることで、顧客が安心して購入できるような工夫をしています。

このように、顧客が安心できる素材を利用し自社で製造した商品の情報を、積極的に提供をして信頼関係を作る努力がSHIROの商品の人気を支えているのです。

5.BULK HOMME(バルクオム)

「BULK HOMME(バルクオム)」は『メンズスキンケアの、ベーシックであり続ける。』をコンセプトにした、メンズスキンケアに特化したD2Cブランド。

木村拓哉さんを起用したCMが話題となったため、TVやSNSで広告を目にされた方も多いのではないでしょうか。

ちなみにブランド名のBULKとは英語で「容器の中身」、HOMMEはフランス語で「男性」の意味。

2020年には、洗顔料「THE FACE WASH」が「Pure Beauty Global Award2020」Best New Male Skin and body care product部門洗顔料でグランプリを受賞。(HPCi Media社主催)

また、Best New International Breakthrough Brand部門でも「BULK HOMME」ブランドが2位に輝きました。

「BULK HOMME」の考える男性の基本的なスキンケアとは、”洗う+潤す+守る”

このシンプルな3ステップをしっかり行ってもらえるように、次のようなサービスを提供しています。

1.定期コースの設定

「BULK HOMME」の定期コースは、洗顔料・化粧水・乳液の3点セット。

それに加え初回は詰め替え用ボトルと泡立てネットが入っており、すぐに使える仕様となっています。

コース変更や配送の休止もいつでも出来るので安心して試せますね。

また1年間の平均継続回数は、なんと6.5回。

初回は70%、2回目以降は10%など低コストで商品が手に入り、買い物に行く手間が省けることから人気があります。

2.ヘアサロンでの展開

コロナ禍においては実店舗に行って商品やテスターを手に取ることが難しく、興味はあるのに試す機会がない顧客が増えていたそうです。

そこで顧客と直接的な接点を作るために、男性が定期的に利用するヘアサロンに注目。

「BULK HOMME」の商品を使った施術メニューを提案し、サポート体制も整えました。

例えば、ヘアカットのオプションとして「BULK HOMME」製品を使用したシャンプー&トリートメントを使い、タオルドライの後に頭皮用美容液を使ったヘッドマッサージを施すというメニューは、ワンコインということからも人気があります。

またタオルドライ後にスチームを当てながら美容液マスクをし、乳液をつけ、フェイシャルマッサージを施すというメニューも好評とのこと。

試してみたいというニーズに加え、信頼できる美容師からケア方法を教えてもらえるのは安心感を生みます。

そのため、ここから「BULK HOMME」のヘアケアやスキンケア商品を購入される方も多いそうです。

様々な方面へ展開を続ける「BULK HOMME」。

商品が気になっているけれど出会う機会がない方をどうやって顧客としていくか、その戦略が抜群に上手い企業だと思われます。

関連コラム:広告を活用したD2C事例

6.ドモホルンリンクル

『初めての方にはお売りできません』というキャッチフレーズでお馴染みの「ドモホルンリンクル」は、日本で初めてコラーゲン配合した基礎化粧品として誕生した有名D2Cブランド。

1974年、漢方の製薬会社「再春館製薬所」が開発した年齢肌の根本治癒を目指した基礎化粧品であり、現在でこそ数が多くなったD2Cブランドのその先駆者的存在です。

『8点ワンライン処方』として、セット使いをしているドモホルンリンクル。

3日間のお試しが出来る『無料お試しセット』や、お得に約1か月お試しができる『4点セット』・『8点セット』もあるため、気になったらお手軽に使い始めることが出来ます。

その商品開発のコンセプトは、『どこにもないものを、どこにもない方法で。』提供するということ。

熊本の自社工場での製品づくりと、独自のダイレクト・マーケティングで顧客の悩みを解決するお客様ファーストを貫いています。

その独自のダイレクト・マーケティングとは、顧客1人ひとりと直接お話しすること。

「ドモホルンリンクル」では、『お客様プリーザー(カスタマーサービスの対応者)』が電話・メール・LINE・チャット・お手紙・ファックスなど様々な方法を使って顧客の悩みを解決しつつ、「ドモホルンリンクル」の効果を最大限引き出す手助けをしてくれます。

また「ドモホルンリンクル」では、直接顧客と顔を合わせる『お客様交流会』というサービスを開催していましたが、コロナ禍の影響でWEBでのオンラインセミナーに移行。

バーチャル工場見学やストレッチ、メイクアップセミナーなど様々なテーマでオンラインセミナーを行って、顧客との交流を図っています。

さらに、中国最大のSNS「WeChat」を使用した越境ECを2021年より本格的にスタート。

10か月間で2000万円以上の売上を記録し、中国でも人気が出てきています。

『無料お試しセット』があるため、思い立った時に使い始められる「ドモホルンリンクル」。

是非3日間だけ試してみませんか?

7.メディプラス

「メディプラス」は肌荒れの原因となる乾燥を予防するオールインワンゲルを販売するD2Cブランド。

肌のトラブルは肌の乾燥から来ているものと捉え、肌が乾いてから保湿をするのではなく乾く隙を与えないという”乾燥予防”のコンセプトから商品を開発しています。

ちなみにこの”乾燥予防”という発想から商品を開発しているのは「メディプラス」だけです。

特に人気の商品なのが「メディプラスゲル」。

モンドセレクションの国際優秀品質賞を2010年から2019年まで毎年受賞しています。

特徴は次の3つ。

1. 長時間乾かないゲル状

潤いを与えるはたらきと、潤いが逃げないようにするはたらき両方を持つ特殊な成分である「アクアオイル」に、ミネラルを豊富に含む出雲玉造温泉水を配合し、ゲル状に。

ゆっくりとお肌に浸透するため、『乾燥予防』には最適な形状です。

2.バリア機能をサポートする美容成分64種を配合

「メディプラス」には、潤いを保つ5種類のヒト型セラミド、高い保湿力の4種類のヒアルロン酸、超微粒子ナノ化コラーゲン2種類、肌の潤いを維持する13種類のアミノ酸、浸透をサポートするビタミンC誘導体などなど美容成分を64種類配合してあります。

HPには全成分表も載っているため、安心して使用できます。

3.添加物の不使用

石油系界面活性剤、防腐剤(パラベン)、防腐剤(フェノキシエタノール)、アルコール(エタノール)、鉱物油、合成着色料、合成香料、シリコンの8種類を不使用。

敏感肌の方やお子様も安心して使える品質です。

その他自社ECサイト内にある「メディプラス乾燥予防研究所」では、医師が監修した役立つ肌ケア知識のコラムを掲載していたり、Youtubeでは商品の使い方の動画を配信していたりと、マーケティングにも余念がありません。

2003年創業と比較的新しいブランドですが、急速にシェアを拡大している背景には『乾燥予防』という観点から作られた、安心して使える商品という点が大きいのかもしれませんね。

8.N Organic(エヌ オーガニック)

「N Organic(エヌ オーガニック)」はインフルエンサーが愛用していることでバズったD2Cブランド。

『暮らしを豊かに』というコンセプトのもと、自然派スキンケア製品を販売しています。

ブランドの『N』は『Natural(ありのままの美しさ)』、 『Noble(よい香りにこだわる)』、『Neutral(植物成分だけでなく必要な場合はケミカル成分も使用)』という意味から来ており、『豊かな暮らし』を実現させるための製品を企画・開発しています。

そんな「N Organic」の代表商品と言えば「モイスチュア&バランシング」シリーズのローションとセラム。

『復活の木』と呼ばれるミロタムヌスに由来する保湿成分を配合し、角質層までしっかりと保湿されるのがポイント。

導入美容液と化粧水に当たるローションは美しさを引き出し、乳液・美容液・クリームが1つになったセラムが美しく揺らぎにくい肌を作ってくれます。

また、レモンやタンジェリンなどのシトラス系のさわやかな香りも人気の秘密。

さらにローションとセラムのセット使いならば、導入美容液からクリームまでを2本でまかなえるため、日々のお手入れの時短にもなります。

そのため、2021年度には、読者や美容家たちによる投票で、ローションはロフトベスコスなど5冠、セラムはVoCE月間ランキングなど6冠を獲得しました。

2020年にオープンした有楽町マルイにある直営店では、お肌の測定やカウンセリングといったサービスを展開。

一人ひとりの肌に合った商品を提案することを目指しています。

また、使用済みの化粧品容器を回収するサービスという、サスティナブルな取り組みにも力を入れています。

またSNSマーケティングが巧みで、インスタグラムでは隔月でプレゼントキャンペーンを実施中。

Q&Aやキャンペーンなどの情報もいち早く手に入れられるため、是非チェックしてみてください!

9.Glossier(グロッシアー)

「Glossier(グロッシアー)」はニューヨーク発のD2Cブランド。

アメリカのデジタルネイティブ・ミレニアム世代に絶大な人気を誇っています。

その人気は、ハリウッド女優のミランダ・カーさんもインスタグラムで「Glossier」の「Boy Brow」を紹介するほど。

D2Cのコスメブランドと言えば「Glossier」というくらい有名なのです。

前身は2010年に創業者のエミリー・ウェスが立ち上げたファッションやコスメに関する美容ブログ「Into The Gloss」で、このブログは1000万PVを達成、ブログを書くうちにリアルな女の子の生活のためのコスメを作りたいと思い、2014年に「Glossier」を立ち上げました。

「Glossier」のコスメは、可愛らしいデザインと確かな品質が人気の秘訣。

商品自体も可愛い!の一言ですが、購入するとついてくるステッカーで自分好みにバックやコスメをアレンジできるため、思わずSNSでシェアしたくなるような仕掛けが施してあります。

また成分については、全てパラベンとアルコールが不使用で動物実験も一切していません。

また最大の特徴はSNSを利用したウェブマーケティングの徹底。

美しいコスメの写真が投稿されている公式インスタグラムのフォロワー数は、現在268万人。

しかしながら、投稿へのコメントやDMには出来る限り返信をすることで、多くの顧客とコミュニケーションを取っているそうです。

ちなみに創設者のエミリー・ウェスは元VOGUEのアシスタントをしていたという経歴の持ち主で『インスタグラムの写真がお洒落過ぎる!』と巷では話題になりました。

残念ですが現在は日本未上陸のため、上陸すれば大きな話題になりそうです。

手に入れたい方は、現在は少しハードルが高いですが直店舗があるNY、ロサンゼルス、ロンドンに旅行に行った時にお買い求めになってはいかがでしょうか?

10.DUO(デュオ)

「DUO」は成分と香りにこだわった商品開発を行っているD2Cブランド。

『美肌作りは落とすところから』という観点の元、2010年に「ザ クレンジングバーム」が発売され、それ以降大ヒット商品になりました。

2021年には「モンドセレクション」優秀品質金賞を受賞。

そのほか数々の雑誌で受賞歴があり、芸能人やインフルエンサーにも愛用者がいます。

製品は、肌トラブルになる、パラベン・鉱物湯・石油系合成界面活性剤・合成香料・合成着色料・アルコールが無添加なのがうれしいところ。

その中でもやはり一番人気は上記の「ザ クレンジングバーム」です。

『とろけるクレンジング』として有名で、特殊製法によって体温では溶けずに固形バームを手でなじませるととろとろに変化。

毛穴クリアカプセル(微粒子カプセル)が毛穴の奥まで入り込んで汚れもしっかり落とせます。

さらにクレンジング機能だけではなく1つでクレンジング・洗顔・角質ケア・マッサージ・トリートメントの5つの機能を持っています。

時間の無いけどしっかりケアしたい方にはうってつけのアイテムです。

また今までの女性向けのスキンケア商品に加え、「DUO MEN」という男性向けの製品もリリース。

今後は男性向けスキンケア商品も順次開発していくそうです。

またHPには『肌悩み相談室』と題したサービスがあり、スキンケア診断や専用のコンシェルジュに相談することで顧客が肌悩みから解放される提案をしています。

また、「ザ クレンジングバーム」は大人の毛穴開きや黒ずみ毛穴ケアなど効果によって製品が分かれているため、ピンポイントにお悩みの症状を改善するものを選ばれてはいかがでしょうか?

11.MANARA(マナラ)

「MANARA(マナラ)」は従業員数100名で年商100億円を達成したことで有名なD2Cブランド。

社長自身が肌にコンプレックスをいだいていたという実体験をもとに開発した製品が多くの女性に支持されています。

特に大ヒットした「ホットクレンジングゲルプラス」の売上は1500万本を突破。

美容液でメイクが落とせたらいいのにという思いから作られたもので、本当に美容成分が91.3%含まれているそうです。

さらに1本でメイク落とし・毛穴ケア・洗顔・角質ケア・ブースター・温感ケア・美容液・マッサージの8つの機能を持っており、忙しい平日でもしっかりケアしたいという要望にも応えられます。

また肌に負担をかける、着色料・合成香料・鉱物油・石油系界面活性剤・エタノール・パラベン・紫外線吸収剤は配合していませんので安心して使えますよね。

現在は台湾・中国・香港・シンガポール・タイ・マレーシアなどアジア向けに出荷もされており、マーケティング効果が上がってきているそうです。

「MANARA」の製品を使う上で知っておきたいのが、『MANARAとお客様が共に楽しむサイト』をコンセプトに作られた「MANARA with」。

こちらのサイトでは、美容コラムや「MANARA」商品の紹介のほかメイクアップ講座や商品の使い方を実演しており、オンラインセミナーへも参加できます。

このようにアフターフォローもばっちりな「MANARA」の製品。

「ホットクレンジングゲルプラス」は使い切り6包500円などお試しにちょうど良いサイズもあるので、興味があれば試してみませんか?

12.COLORIS(カラリス)

「COLORIS(カラリス)」はパーソナライズヘアカラー商品を販売するD2Cブランド。

1万通りの色の中から無料カラー診断や「COLORIS」のカラーリストへの相談サービス、ヘアカタログなどを使って自分だけのヘアカラーを選ぶことができます。

無料カラー診断は毛量や髪の色などを選ぶ選択式で、スマートフォンから3分ほどで完了できるお手軽なもの。

白髪染めにも対応しているので、白髪が気になってきた方にもです。

もちろん気に入らなければ変更可能です。

実際に自宅に届くのはヘアカラーとトリートメント。

ヘアカラーはダメージを極限まで抑える低刺激設計で、アミノ酸系保護剤・3種の抗酸化成分・3種のキレート成分・アンモニア水を配合してあります。

トリートメントは、アミノ酸・ケラチン・コラーゲン・シルクを配合してあるため、発色を保ちコシのある艶髪にしてくれます。

また、ヘアカラーが変わったらメイクも変えたいと思いませんか?

「COLORIS」ではヘアカラーに合うメイクも同時にアドバイスしてくれるので、どうしよう……と悩む必要はありません。

現在会員数は2万人を突破し、ユーザーの80%が常に20%OFFになる定期便を使用中。

公式ラインではヘアカラーを届けた後のお手入れの仕方やお得な情報を配信中です。

『大人の女性は敢えて家で髪を染める』という価値観を広め、美容室に行く時間がない方やお店ではうまく希望のカラー伝えられない方もなりたいヘアカラーになれる、そんな未来を作るためCOLORISは商品開発を続けているのです。

13.RICAFROSH(リカフロッシュ)

「RICAFROSH(リカフロッシュ)」はファッションモデルでYouTuberの古川優香さんが共同プロデュースするD2Cブランド。

リップティント「ジューシーリブティント」06 ルーブラウンが、ロフトが企画する「ロフト ベストコスメ 2021」のリップ部門にて、1位に選出されるなど飛躍を続けています。

そのブランドコンセプトは、『1日続くニュアンスカラーを、カジュアルに。』。

少し手を出すのに勇気がいるカラーメイクを、ニュアンスカラーを使うことで気軽に取り入れられることを強みとしています。

その中でも一番有名なのは、前述した「ジューシーリブティント」シリーズ。

2020年に発売開始になったのですが、コロナ禍ということもあって”落ちないティント”としてSNSでバスりました。

このティント落ちないだけではなく、生活に必要不可欠なマスクにも色移りしにくく、発色が保たれるという優れモノ。

発売と同時に品薄になる商品もあり注目度は増す一方です。

そしてブランド全体としてはシリーズ累計120万個を突破し、上がり調子になっています。

プロディースしている古川優香さんは、インスタグラムのフォロワー74万人、YouTube登録者数は71万人と10代から20代の若い層に人気のあるインフルエンサーです。

ご自身がイメージモデルも務めていることもあり、インスタグラムやYouTubeで度々「RICAFROSH」を実際に使い方の解説動画や使用イメージ写真を投稿して多くの顧客とコミュニケーションを取っています。

このような時代に合った製品の特性とSNSを使ったマーケティングが若者の心を掴み、「RICAFROSH」はD2Cブランドとして成功したのだと思います。

14.ORBIS(オルビス)

「ORBIS(オルビス)」は「オルビスユー」などの有名商品を輩出したD2Cブランド。

『ここちを美しく』を事業のコンセプトに、1人ひとりの肌がすこやかに稼働できる環境づくりを整えていくことをモットーとしています。

前述した「オルビスユー」もその1つ。

肌も心も揺れがちな30代が自分らしく年を重ねていくために、衰え始めた『肌の基礎体力』を鍛えることをコンセプトにしています。

通信販売のパイオニアとして先頭を走り続けていたオルビスがずっと掲げてきた理念は、『誠実であること』。

顧客との間に信頼関係を築き、日々の接客や聞き取り調査などでその声に耳を傾け続けた結果、日本最大級の顧客満足度調査(JCSI調査)の『顧客満足度』第1位を5年連続取得しているんです。

そんな「ORBIS」の自社ECサイトには無料で受けられる診断を提供するなど、販売以外のマーケティングにも力を入れています。

例えば、パーソナルカラー診断・セルフスキンチェック・ベースメイクチェックなどの無料診断や、ユーザーの肌の悩みに併せてオンラインカウンセリングを行っています。

オンラインカウンセリングはチャットとZOOMの2通りあり、ZOOMではカウンセリングの最中にそのまま商品を購入できるという店舗で買い物するのと同じ体験が味わうことができます。

「ORBIS」は全国に展開する店舗とWeb上のECサイトで同じくらい満足度の高い体験が出来る稀有なブランドと言えるのではないでしょうか。

15.meeth(ミース)

「meeth(ミース)」は美肌研究家のソンミさんが立ち上げたD2Cブランド。

2019年から『美肌は最高のジュエリー』をコンセプトに高品質な商品を販売し、日本だけでなく中国、台湾、シンガポールなどアジア全体で高い評価を受けています。

この美肌を追及するスキンケアブランドの始まりは、『情報があふれるこの時代に本当に正しいスキンケアを伝えていきたい』と創設者のソンミさんが自身が本当に欲しい商品を作ったことからです。

その態度は徹底していて、広告宣伝のコストをカットし化粧品の成分をさらに良くするため、メディアは使わず主にインスタグラムで情報を発信しています。

最初の頃から、商品に関する発信はソンミさん自身もご自身のインスタやSNSで発信しており、その中で多くの顧客とのコミュニケ―ションを重ねて商品を作り続けてきたそうです。

HPの商品紹介の1つひとつもご自身で書いていらっしゃるようで、むずかしい言葉は使わずに成分やこだわりなどを伝えてくれています。

ソンミさんが特にこだわっているのは、次の3つ。

1.水

モアリッチエッセンシャルローション(化粧水)などの商品に使われているのは北海道の岩内町でとれる海洋深層水。

2.鮮度

化粧品は生ものと考えて、新鮮な状態で届けられるようにしてるそうです。

3.成分

原価度外視で、成分についても分かりやすく伝えています。

特に水はソンミさん自身が厳選した水を使用しており、作られた商品は小さな工場で丁寧にパッケージ詰めされます。

また、2020年「meeth」の世界観と商品に触れられる「touch up lab」が表参道にオープン。

商品を実際に試して効果や使用感を体験できると共に、顧客1人ひとりに合わせたスキンケアアドバイスを完全予約制で実施しています。

こだわりの素材を使ったスキンケア商品をさらに良いものにするためアップデートし続けるソンミさんの努力が、「meeth」の人気の秘訣かもしれませんね。

他のジャンルD2Cブランド関連コラム:D2Cブランドの成功事例15選!

まとめ

以上、日本や海外のD2Cコスメブランドの成功事例を解説していきました。

そこからは、成功しているブランドはどこも自らの商品にこだわりと信念を持って販売していることが分かりました。

そして、どのブランドもインスタグラムや公式サイト、チャットなどで顧客と信頼関係を築きながらニーズを掴み、また開発するというサイクルを繰り返すことでヒット商品が生まれるのでしょう。

D2Cについて興味を持たれた方はぜひこちらのコラムもご覧ください!

関連コラム:D2Cとは何かわかりやすく事例とともにご紹介します

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