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ライブ配信やライブコマースをしている中で『ライブコマース配信時に視聴者が途中で退出してしまった』視聴者からの『コメントやリアクションが少ない』といった経験はありませんか?
ライブコマースが盛り上がらない多くの原因は、『視聴者が退屈だと感じてしまったから』ということです。せっかくライブ配信に来てくれた視聴者に、ライブ配信の途中で離脱されてしまうとファンになってもらいづらく、ライブ配信を継続するモチベーションも下がってしまいますね。今回は、配信者向けに視聴者を飽きさせない4つの方法・コツについて解説します。まずは楽しく盛り上がる内容にするために、ライブ配信の構成を作る際に大切な要素(コツ)をおさらいしていきましょう。
目次
ライブコマースをする際、なんとなく商品を紹介していませんか?ただの商品紹介だけでは、視聴者は楽しい気持ちになりにくく、盛り上がりに欠けてしまうことも。ライブの構成や内容を作りこむと、視聴者を飽きさせないコンテンツになっていくはずです。見ている方が楽しめるライブ配信を行うには、メリハリのある構成を作っていくことが大切。配信の内容(構成)を大きく4つの項目に分け、構成要素を組み立てていきましょう。ライブコマースを構成する要素は、以下の4つです。
順番通りにライブ配信を構成するわけではなく、内容をしっかりと区別し、コーナーごとの時間配分や内容を戦略的に考えていきましょう。
必須コーナーとは、ライブ配信者が必ず伝えなければならない情報を話す時間のこと。例えば、商品の紹介や値段の説明、購入の仕方、配送方法などです。基本情報を伝えなければ、視聴者は安心して商品を買うことができません。商品の魅力や価格、購入方法はライブコマースで絶対に伝えたい内容ですね。しかし、必須コーナーは事務的な連絡事項になりやすく、ライブ配信中に間延びしてしまうこともあります。
商品スペックや値段を説明するだけでは、ライブコマースのおもしろさは伝わりません。視聴者が飽きてしまうと、盛り上がりに欠ける可能性もあります。必須コーナーは最低限にとどめておき、視聴者とコミュニケーションを取れる時間を長くとるようにしましょう。
雑談コーナーはその名の通り、とりとめのない内容を話す時間です。例えばライブ配信している場所の天気や、最近あったおもしろいこと、動物のことなどを取り入れることがコツです。友達と話すような軽い内容を雑談コーナーのトピックとして選び、視聴者に面白いと感じてもらうような興味をひきつける内容にするのがおすすめです。雑談とはいえ、重たいニュースや政治的な内容は避けましょう。
雑談というと無駄な時間に思えてしまうかもしれませんが、ライブコマースの雰囲気をやわらげ、セールス感を無くす効果があります。商品を売りたい気持ちばかりが前に出てしまうと、視聴者は買いたいという気持ちになかなかなりません。雑談でコミュニケーションを取ることで、視聴者に親近感を持ってもらったり、配信を楽しいと感じてもらいやすくなります。1人でライブ配信する場合には視聴者に向けて、最近あった出来事やハマっていることなど、商品紹介とは関係のない話をします。
複数の配信者がいる場合は、視聴者はもちろん、共演者とも話を盛り上げていきましょう。視聴者と配信者が一体となってライブ配信を盛り上げられるのが理想です。視聴者をライブ配信に引き込むためにも、雑談コーナーを設けてメリハリをつけていきましょう。
コメント対応コーナーとは、視聴者からのコメントや質問に応える時間です。ライブコマースやライブ配信の台本を作成する段階では、コメントがどれくらい寄せられるかわかりません。時間配分やリアクションなどの扱いがもっとも難しいコーナーといえるでしょう。しかし、視聴者からのコメントや質問にリアルタイムで反応できることは、ライブコマースの大きなメリット。
以上のことに気を付けながら台本を作成することがコツです。ライブ配信当日にコメントが少ない場合も想定し、雑談やデモコーナーを充実させておくなど、臨機応変に対応できるようにするとより安心できます。
予想外のコメントや回答が難しい質問があると、配信中にドタバタしてしまうこともあるでしょう。しかし、ハプニングも含めて、視聴者はリアルな配信を楽しんでいます。配信者がコメントや質問に丁寧に回答していくことで、視聴者との信頼関係を構築でき、商品販売にもつながっていきます。視聴者からのコメントや質問にリアルタイムで反応できるのはライブコマースならでは。この強みを最大限に活かせるように、コメント対応コーナーを重視していきましょう。コメントを返す方法は、こちらのコラムも参考にしてみてください。
関連コラム:ライブコマースで上手にコメントを返す方法
デモコーナーとは、商品を実演販売する時間のことです。例えば、食品を実際に食べてみる、商品を使ってみるなど、実際に使ってみた様子を視聴者に見てもらいます。販売する商品の魅力を視聴者に伝えられるチャンスなので、食品のおいしさや商品の便利さをしっかり伝えるのがコツです。多くのライブコマースでは、デモコーナーをメインにしているケースが多いです。
視聴者の反応を得やすく、コメントも貰いやすいコーナーと言えますが、注意点もあります。デモコーナーでは、商品のスペック説明だけにならないように気を付けましょう。視聴者が知りたいのは、商品の基本情報ではなく、商品を使うことによりもたらされるベネフィットや未来です。
商品を使う人の目線に立ち、視聴者が知りたいであろうポイントを事前に把握しておくと良いでしょう。配信で紹介する商品やライバル商品に関する口コミや評判を調べたり、アンケート・マーケティングリサーチの結果があれば、デモコーナーに活かせる情報が見つかるかもしれません。
また、デモコーナーでもリアルタイムに視聴者のコメントや質問に答えていくことが大切。デモンストレーションに集中するだけでなく、視聴者からの疑問点を解消できるようコメントにも気を配りましょう。ライブコマース最大の強みである視聴者との双方向なやりとりを、デモコーナーでも楽しみましょう。
ライブコマースの構成が出来上がったら、実際のライブコマースに生かしましょう。盛り上がるライブコマースを行うには、入念な事前準備と共に、他社ライブ配信の研究や検証も大切です。ライブ配信後はどうしたらよかったかなど振り返り、よりよいライブ配信ができるように研究し続けることがポイントです。今回はA社が行ったライブ配信をお手本に、ライブコマースのテクニックを解説していきます。A社のライブコマースは、視聴者を飽きさせない様々な工夫が盛り込まれており、実際に視聴者からの反応も多くありました。ライブ配信構成の時間配分から、どのようなテクニックを使っているのかを分析しました。
より詳しい情報を知りたい方は、下記からA社ライブコマースの詳しいデータを入手できます。ぜひデータと見比べながらご覧ください。
まずA社のライブコマースで注目すべきは、商品を説明する必須コーナーが少ないこと。ライブ配信で行った全28コーナーの内、必須コーナーは8つのみ。ライブ配信時間の53分26秒のうち必須コーナーの所要時間11分55秒と、必要最低限に抑えられています。最後のおさらいを除き、必須コーナーが4分以上続く場面はありませんでした。必須コーナーが短い理由は、商品の説明や値段の話ばかりが続くと、視聴者が退屈しやすいから。
基本情報は、視聴者に必ず伝えなければいけない大切な情報です。しかし、視聴者が本当に知りたいのは、商品のスペックや値段ではなく、商品を購入したことでもたらされるベネフィットや未来です。商品ページを見ればわかるようなスペックや価格を伝えるだけでは、視聴者が飽きてしまいます。実際に商品を手にしたときの活用法などを紹介しましょう。
例えば、『とても軽くてコンパクトな商品である』ことを伝えたいときは、サイズや重さをダラダラと紹介するだけでは飽きてしまいます。でも、『持ち運びしやすいので、通勤用の大きめトートバッグに入る』とか、『年配の方でも軽々持ち上げられる』など、具体的に商品を使うときのシチュエーションを伝えると、視聴者はイメージしやすくなります。そのうえで、デモや雑談コーナーにつなげていくと、具体的なコメントをもらいやすくなるのではないでしょうか。
単なる商品の説明はできるだけ手短にして、ライブコマースならではの雑談、コメント対応、デモコーナーに十分な時間を配分するよう、全体のスケジュール構成を設計しましょう。
A社のライブ配信で最も割合が多いのはデモコーナーでした。所要時間は15分47秒で、全体の約30%となっています。他のライブコマースでも、最も時間を割いているのはデモコーナーです。なぜなら、デモコーナーは配信のメリットを最大限に活かせるからです。商品を実際に使う様子を配信し、リアルな使用感を見てもらえるのは動画ならでは。
また、A社のライブコマースではデモと雑談コーナーが入り混じっています。プレゼンテーションのようなきっちりとしたデモではなく、配信者同士が雑談し、視聴者からの質問にもどんどん答えていきながらコーナーを進めていきます。雑談しながらデモを行うことで、視聴者は一方的にデモを見るという立場ではなく、一緒にライブ配信に参加している気持ちになると考えられます。さらにA社のライブコマースでは、視聴者のリクエストに応えて商品の見せ方を変えたり、どんなことが知りたいのかアイディアや意見を募集したりしていました。
テレビショッピングでもECサイトでもできないリアルな体験を提供できることが、ライブコマースの強みです。一方的なライブ配信にならないよう、デモや雑談コーナーでも視聴者のコメント・質問にどんどん反応していきましょう。
A社のライブ配信ではコメント対応にも多くの時間が割かれています。全コーナー28個中・9個。所要時間は10分31秒で、ライブ配信全体の約20%でした。つまり、コメントがいくつ寄せられるかわからないシナリオ作成の段階で、全体の20%の余裕を持たせていたことになります。
コメント対応はライブコマースにおいて、最も面白味を感じやすいコーナーであり、視聴者とも親しくなれるチャンスです。視聴者は、配信者とのコメントでのやりとりも楽しみにしています。実際に触った感じや使ってみた感想などを、配信者に質問できるというのも、ライブ配信に参加する目的の一つだと思います。参加者が多いとすべてのコメントに対応するのは難しいかもしれませんが、視聴者の期待になるべく答えられるようコメント返しの時間をしっかり確保しておきましょう。できるだけ多くのコメントや質問を紹介すれば、視聴者にとって参加しやすい雰囲気が出てきます。
どうしても具体的なリアクションが難しい場合や時間がない場合は、コメントと名前を読み上げるだけでも視聴者は嬉しいものです。できるだけ多くのコメントや質問を採用できるように、テンポよく進行していきましょう。一方、コメント対応コーナーの時間を確保しすぎると、思ったよりもコメントが来ず、時間を持て余してしまうケースも考えられます。そんな事態に備えて、予備の雑談トークを準備しておくことも大切です。
A社のライブコマースでは『商品を購入すると得られる価値を伝えること』が重要視されていると感じました。
商品価格がお得という点だけでなく、商品購入によって もたらされるベネフィットや未来を積極的に伝えましょう。例えば、おうちで手軽にできるエクササイズグッズ紹介のライブコマースでは、『ジムに行かずに体を動かせる』『大掛かりな器具や準備は不要で、気軽に健康的な体を目指せる』というベネフィットが伝えられていました。実際に配信者が商品を使っている様子をライブ配信し、『商品を買ったら私にも出来そう!』と思えるような内容となっていました。ベネフィットや商品を使うことでもたらされる未来を具体的に伝えることにより、視聴者は『いま買うべき理由』に気づくことができます。商品を購入すると得られる価値をライブ配信内でしっかり伝えることを意識しましょう。
ライブコマースのコツを生かし、ライブ配信を行った後は、振り返りをしましょう。自社の配信を見返して、チェックリスト表を作り分析してみましょう。
視聴者数のデータやコメント数など、数字で分かる部分を明確にし、改善点をリストアップします。ライブ配信を振り返ってみながら気づきをしっかりと改善に活かします。『商品紹介の時間を多くしすぎて視聴者の離脱が多かった』『デモコーナーで質問コメントがたくさん来ていたのに、焦ってしまいすべてに答えられなかった』『雑談コーナーで、コメントがたくさん来て盛り上がることができた』
以上のように細かく分析し、良かった点と改善したい反省点をまとめましょう。分析した点を次回のライブ配信構成に生かしていけば、回数を重ねるごとに視聴者を飽きさせないライブコマースになっていくでしょう。
今回は視聴者を飽きさせないライブコマースのテクニックについてお届けしました。ライブコマースで視聴者を飽きさせないためには、ライブ配信者側の想いやトークなど一方的なライブ配信にならないようにし、視聴者が参加しやすい雰囲気を出していくことが大切です。
以上のポイントを押さえ、ライブ配信を行い振り返りを続けていきましょう。ライブコマースの時間が楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまったと感じてもらえるような、視聴者を退屈させないライブコマースを目指しましょう!
さらに、毎回配信に来てくれるファンを増やしていくために『ファンを急増させるライブコマーステクニック』も併せてご覧ください。
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