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大人気のTikTok、動画だけでなくリアルタイムで配信されるライブ配信も楽しみたい!今回は、TikTokライブの機能やライブ配信方法、メリット・デメリットを解説します。
目次
『TikTok』(ティックトック)は、中国発のモバイル端末向けショートビデオ配信プラットフォーム。例えるならば、10秒〜3分間のショート動画専門の『YouTube』のようなものです。
TikTokの動画は尺が短いため、ちょっとしたスキマ時間で動画視聴をしやすいという特徴があります。加えてTikTokには、縦に画面をスワイプして、次々と動画を見られるという、スマホ・タブレットユーザー向けに特化した機能があります。そのため、電車内など狭い場所でも気軽に動画を視聴できると、特に10代〜20代の若い世代から支持を集めています。アメリカやイギリスでは、すでにTikTokがYouTubeの総利用時間を上回る業界最大級の動画配信プラットフォ―ムに成長しています。
TikTokでは、動画の撮影・編集、さらに特殊効果とBGMの追加までをアプリ内で行えます。
さらにTikTokのアプリで行える『TikTokライブ』というライブ配信機能もあります。TikTok ライブ(Live)は、TikTokユーザーが普段の動画投稿の延長線上でライブ動画配信を楽しめるよう、様々な工夫がされています。誰でも簡単に楽しめるため、TikTokユーザーは、動画の投稿・視聴にも慣れ親しんでいます。つまりTikTokを活用してライブを行えば、動画の投稿や視聴に慣れたコアなネットユーザーのファンを増やせるので、ゆくゆくはライブコマースに誘導できるかもしれません。TikTokを使う大きなメリットと言えるでしょう。
前述したように、TikTokでは手軽に、特殊効果とBGMの追加ができます。特殊効果では、画面にキャラクターを合成したり、写真の美白モードのようなフィルターをかけたりできます。また、世界中の人気音楽をBGMとして使用した動画を制作可能です。TikTokライブでは、通常の動画投稿時に使う特殊効果やBGM機能も、そのまま使用可能です。TikTokライブ機能を使うには、いくつかの要件を満たす必要がありますが、操作方法は簡単なので、気軽にライブ動画配信を行えます。
TikTokライブは、アカウントがあれば誰でもライブ配信ができるわけではありません。ライブ機能を利用するにはTikTokライブの利用規定をクリアしなければなりません。
「TikTokライブ」の利用規定は以下の2つです。
1.16歳以上のユーザーであること
2.TikTokが定めた基準を満たすこと
16歳以上のユーザーであることは、未成年が「TikTok」を通じて、犯罪やトラブルに巻き込まれないようにするための配慮です。多くの企業にとって課題となるのは、2つ目の「TikTok」が定めた基準を満たすことです。TikTokが定めた基準の内容は非公開であるものの、フォロワー数や配信しているコンテンツの質が問われていると思われます。例えば極端にフォロワー数が少ないアカウントや、倫理的に問題のある動画を配信をしているアカウントは、基準を満たしていないと判断されるようです。ライブ機能が使えるようになるには、フォロワーを増やし、魅力的な動画投稿を続けていくことが必要ですね。
TikTokライブでライブ配信をやってみたい!そう思った方へ、実際にライブ配信手順を説明します。ライブ配信機能が使えるようになったらチャレンジしてみてください。TikTokでTikTokライブを利用する手順は、2ステップのみです。と。
まずライブ配信のタイトルを設定します。このタイトルは、ひと目でライブ配信の内容がわかり、尚且つユーザーの興味をひくものにしましょう。また、タイトルに不適切なワードを含めると、アカウントが利用停止処分を受けてしまう可能性があるため、気を付けましょう。タイトルが決まったら、ライブ配信に利用したいエフェクトを選択します。エフェクト次第で、ライブ配信の雰囲気がガラッと変わるので、アカウントに合ったものを慎重に選びましょう。エフェクトを使わない場合はそのままスキップしてください。
画面の中央、やや下に表示されている「LIVEを開始」の赤いボタンをクリックします。クリックするとすぐにライブ動画配信が始まってしまうので、準備が整ってから押すようにしましょう。
「TikTokを使ってライブをする」を使う主なメリットは以下の3つです。
メリット1.手軽に動画を配信できる
TikTokの1つ目のメリットは、TikTokを使えば高速でPDCAを回せることです。PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとった言葉です。この4つのサイクルを繰り返すと、ビジネスで成果を上げやすくなるといわれています。
ライブコマースにおいて、このPDCAのうち最も時間がかかってしまうのが、Do(実行)の部分です。しかし、TikTok ライブを利用すれば手軽にライブ動画配信ができます。スマホやタブレット1台でもライブ配信ができるので、機材の用意をする必要もありません。ライブ配信をしてみて、その結果を評価し、改善に活かすというように、PDCAを高速で回すことが可能です。
メリット2.ユーザーが多く、拡散されやすい
TikTokユーザーの50%以上が、10代、20代の若い世代です。若い世代は、面白いコンテンツを見つけるとすぐに拡散する傾向が強いといわれています。拡散とは、面白かった動画のリンクを他のSNSに投稿したり、友人に教えたりすることです。TikTokでバズるようなコンテンツが作れれば、若い世代の視聴者が拡散してくれるので、一気に視聴者を増やすことができます。ユニークなコンテンツを制作して、バズることを目標としている企業にとって、TikTokは、最適な配信プラットフォームといえるでしょう。
ライブ配信自体は拡散されにくいかもしれません。しかし、ライブ配信のダイジェスト版を動画としてアップをするなど工夫をしていくことで、アカウントを拡散してもらえる可能性が上がるはずです。
ライブ配信のダイジェストは、ライブの中でのハプニングや盛り上がった所など、見ていて面白い場面を切り取って作ることが多いです。ライブ配信のダイジェスト版がどんなものかピンとこない方は、以下の動画が参考になります。
メリット3.音楽を利用できる
TikTokにはアカウントのカテゴリを設定する機能があり、『個人アカウント』と『ビジネスアカウント』が選べます。ビジネスアカウントに設定すると、商用利用可能な楽曲をBGMとして無料で活用することができます。その数はなんと50万曲以上。BGMを活用することで、楽しい雰囲気の動画を作成することができます。
TikTokライブには、デメリットもあります。以下のポイントに注意し、視聴者が楽しめるライブを目指しましょう!
デメリット1.炎上するリスクがある
メリットでも述べたように、TikTokには、若い世代のユーザーが多く、動画が拡散されやすいという特徴があります。拡散力が高いというのはとても良いことですが、裏を返せば炎上リスクも高いという事になります。特にライブ配信を行う場合は、企画や配信者の言動に細心の注意が必要です。動画ならば編集できますが、生配信での発言は修正できません。配信者は十分に気を付けましょう。
デメリット2.商品の販売機能がない
TikTok自体には商品を販売する機能がありません。ライブコマースを行う際は、他のショッピングサービスと組み合わせてTikTokライブを利用しましょう。ECサイトのリンクを張り、ユーザーがショッピングページに迷わず行けるよう、配信中に分かりやすく案内することが大切です。
要件を満たせば、TikTokライブを使えることがわかりました。TikTokライブをライブコマースにも活用していきたいと思った場合、どんな人が向いているのでしょうか?
若い世代をターゲットにしたい人
「TikTok」の主なユーザー層は、10代〜20代前半の若い世代が中心です。そのため若年層をビジネスのターゲットとしている企業にとっては、魅力的なライブ動画配信プラットフォームといえるでしょう。
手軽に動画配信を始めたい人
TikTokを使えば、スマホやタブレットのアプリから簡単にライブ動画配信をスタートできます。ウェブカメラや本格的な音声用マイクなど、大がかりな機材を用意しなくてもライブ動画配信ができるのは、大きなメリットですよね。初期費用や配信コストが抑えられるので、初めてライブコマースにチャレンジする企業におすすめです。
日本だけでなく海外もターゲットに考えている人
「TikTok」の利用者は海外にも多いため、日本から海外に向けてライブコマースを行う、『越境ライブコマース』にもおすすめです。2021年9月、TikTokはアクティブユーザーの世界総数が10億人を突破したことを発表しました。越境ライブコマースで海外のユーザーもターゲットにしていきたいという企業は、ぜひ「TikTok」で越境ライブコマースの導入を検討してみてください。また、「TikTok」は今後も世界中でユーザーが増えていくと予測されていますので、将来性という面からも期待できます。
出典:https://newsroom.tiktok.com/en-us/1-billion-people-on-tiktok
TikTokライブには、『コラボ機能』が備わっています。コラボ機能とは、他の配信者と同時にライブ配信を行なえる機能です。コラボ中は画面が上下に分割され、コラボ相手とビデオ通話形式でやり取りができます。コラボ機能を使ったライブ動画配信には、コラボ相手のフォロワーに向けても自身のアカウントをアピールできるため、フォロワーが増えやすいというメリットがあります。TikTokライブでコラボ機能を利用する手順は、以下の3ステップです。
1.TikTokライブを起動する
まずは、通常の手順と同じように「TikTokライブ」を起動し、ライブ動画配信をスタートします。
2.コラボ申請する
ライブ動画が始まったらTikTokライブの画面の左下にある「∞」マークを押すと、TikToで相互フォローしているアカウントが表示されます。コラボしたい配信者のアカウントを選択すると、選択したアカウントにコラボ申請が送られます。その他に、『TikTokがコラボをおすすめしてくれる配信者』という選択欄も表示されます。おすすめ配信者は、同時間帯にログインしているアカウントがランダムで表示されるようです。そのため相互フォローしていない、知らない人と交流したい場合は、こちらからコラボ相手を選択してください。
3.コラボ配信を開始する
選択したアカウントがコラボ申請を許可すると、いよいよ『コラボ配信』がスタートします。視聴者は、コラボ配信開始から終了までを見ることができます。また、通常のTikTo動画コンテンツと同じようにコメントもできます。コラボ配信では、2人までしかライブ配信に参加できません。しかし「マルチゲスト配信機能」を利用すれば3人まで、ライブ動画配信に参加することができます。
1.「マルチゲスト配信」をオンにする
『コラボ配信』中に、画面左下のメニュータブから『ゲスト追加』を選択すると『マルチゲスト配信』がオンになります。
2.「マルチゲスト配信」を申請してもらう
次にコラボしたい配信者のアカウントから、ライブ動画配信画面を開き、左下のメニュータブから『マルチゲスト配信』をリクエストしてもらいます。マルチゲスト配信がリクエストされると、ポップアップ画面が表示されます。その中にある「許可」を押すとマルチゲスト配信がスタートします。マルチゲスト配信では、相互フォローしているアカウント以外とも共同で配信可能。ファンとの交流にも活用できます。
TikTokライブは、ビジネスに役立つ2つの機能を搭載しています。ファンを増やす目的だけでなく、他の機能も活用しながらライブ配信を成功させましょう!
TikTokライブの規定を満たす18歳以上のユーザーは、ライブ動画配信中にギフトを渡す、もしくは受け取れる『TikTok LIVE Gifting』という投げ銭機能が利用可能です。
投げ銭とは、配信者に対して視聴者がオンラインで送金する機能のことです。受け取った投げ銭は、「PayPal」を経由して換金することが可能です。代表的な例として、好きな配信者を応援するためにギフティングを行うケースがあります。商品を販売するだけでなく、ギフティングという形で応援してもらえるのは嬉しいですね。
配信者は、『ライブレポート機能』を使用することで、時間経過による視聴者数の増減などを調べることができます。視聴者がどのくらい配信を見てくれたかなどが可視化できるため、ることでさらに戦略的なマーケティングが可能となるでしょう。もし、視聴者数やフォロワーが伸び悩むようであれば、ライブレポートを活用してみてください。
TikTokライブには、2024年10月現在ショッピング機能がありません。日本以外ではTikTok内でショッピングできる機能が実装されている国もありますが、今後に期待したいですね。
ただ、他のサービスと組み合わせてライブコマースする方法はあります。
詳しくは、以下のコラムをご覧ください。
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