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【完全ガイド】新規事業の立ち上げ方 | ゼロから成功へ導くステップ

カテゴリ:ビジネスの実態 更新日:2025-03-14

【完全ガイド】新規事業の立ち上げ方 | ゼロから成功へ導くステップ

新規事業の立ち上げは、VUCA時代(先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代)において企業の成長と競争力を高めるための重要な手段です。しかし、多くの企業は限られた予算で新たなビジネスをどう成功させるかが課題となっています。

本記事では、新規事業立ち上げの必要性や、ゼロから始める完全ガイドを解説。DXを活用した最新事例も紹介します。

なぜ新規事業の立ち上げが求められるのか

市場ニーズの多様化と競争激化

 

グローバル化や技術革新により、競合他社の参入障壁が低くなり、市場競争が激化しています。このような競争下においては、企業が新しい価値を提供できる事業を創出する必要があります。

さらに、消費者のニーズも細分化、多様化しています。企業は柔軟かつ迅速に新規事業を展開し、これらのニーズに対応した製品やサービスを開発することが求められます。

技術革新と消費行動の変化

 インターネットやモバイルデバイスの普及により、消費者の消費行動がネット中心になりました。これにより、従来のリアルでのコミュニケーションだけでは競争力を維持することは困難です。消費行動のデジタル化に合わせて、企業もネットを中心として新たなビジネスモデルの転換が必要です。

新規事業立ち上げの全体像

新規事業を成功させるためには、次の5つのステップが重要です。

  1. アイデアの創出と検証
  2. 市場調査とターゲット設定
  3. ビジネスモデルの構築
  4. 資金調達とリソース確保
  5. プロトタイプ・MVPの開発とテストマーケティング
  6. チーム編成と人材育成

それでは、それぞれのステップを詳しく解説していきます。

アイデアの創出と検証

 アイデアの出し方

新規事業のアイデアは、既存の課題を解決することから生まれます。

  • 身近な課題を洗い出す(例:日常生活で不便に感じることをリスト化)
  • トレンド分析を行う(業界ニュース、SNS、海外市場の動向をリサーチ)
  • 顧客の声を聞く(アンケートやインタビューで市場のニーズを把握)

アイデアの検証方法

  • リーンスタートアップの考え方を活用
  • MVP(Minimum Viable Product)を作り、小規模テストを実施
  • 顧客の反応をデータで分析し、改善を加える

市場調査とターゲット設定

市場調査でわかること

  • ターゲットとする市場のニーズやペルソナ市場調査
  • 市場の成長性や規模(新規事業における売上見込み)
  • 競合との差別化ポイント

これにより、どのような価値を提供できると良いか、それを行うことでどれくらいの売上が見込めるかを分析できます。

具体的な手法

  • PEST分析(政治・経済・社会・技術)
  • 競合調査(SWOT分析・3C分析)を実施
  • 顧客アンケートやデプスインタビューを活用

新規事業に使えるフレームワークについてもっと知りたい方は、下記記事をご覧ください。

新規事業に使えるフレームワーク17選!役立てるポイントも紹介

ビジネスモデルの構築

市場調査の結果をもとに、具体的なビジネスモデルを構築します。ビジネスモデルを設計する際には、次の3つの要素を明確にします。

  1. 顧客価値(どのような課題を解決するのか)
  2. 収益モデル(どのように利益を生み出すのか)
  3. 差別化要因(競争優位性は何か)

収益も出るには、サブスクリプションモデル、フリーミアムモデル、アフィリエイトモデルなどがあります。

活用できるフレームワーク

  • ビジネスモデルキャンバス(BMC)
  • バリュープロポジションキャンバス(VPC)

これらを活用することで、顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客関係、収益の流れ、コスト構造などを整理できます。

資金調達と予算管理

新規事業を立ち上げるには、必要な資金を調達し、適切に予算を管理することが不可欠です。資金調達の主な方法は以下です。

  • 自己資金(個人投資)
  • エンジェル投資家・VCからの出資
  • クラウドファンディング
  • 銀行融資や助成金の活用

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、自社の状況に応じて最適な方法を選択します。また、予算管理においては、収益と支出のバランスを考慮し、無駄なコストを削減する工夫が求められます。

プロトタイプ・MVPの開発とテストマーケティング

まずは簡単な試作品を使って、実際にどう機能するのか、どんな問題があるのかを確かめます。このような試作品のことを「プロトタイプ」や「MVP(Minimum Viable Product)」と呼びます。

プロトタイプ・MVP開発のポイント

  • 最小限の機能でプロダクトを作る
  • 実際の顧客にテストしてもらう
  • 改善を繰り返しながら本格ローンチへ向けてブラッシュアップ

これらのテストは、実際のユーザーや関係者に使ってもらって、フィードバックをもらうことが有効です。例えば、「このボタンは押しにくい」「機能がわかりにくい」など、ユーザーが使ってみた感想を集めて、改善すべき点を見つけます。

テストマーケティングの方法

プロトタイプによる試作品ができたら、以下のような方法でテストマーケティングをしてみましょう。

  • LP(ランディングページ)を作り、反応を見る
  • SNS広告を活用し、ターゲット層のエンゲージメントを測る
  • 先行ユーザーに無料提供し、フィードバックを得る

チーム編成と人材育成

新しい事業を成功させるために適切なメンバーを集めて、彼らが最大限に力を発揮できるように育てていくことが重要です。

社内で適切な人材がいない場合、社外や異業界からメンバーを募り、彼らが持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせていくこともできます。これを「オープンイノベーション」といいます。

オープンイノベーションについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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オープンイノベーションとは?企業と外部組織が共創しビジネスを成功へと導くカギを徹底解説
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新規事業を成功させるポイント

顧客中心のサービス設計

最終的に事業の成功は顧客にどれだけ喜んでもらえるか、満足してもらえるかにかかっています。顧客中心のアプローチとは、事業や製品、サービスのすべてを「顧客の視点」で考え、顧客のニーズや期待を最優先にする考え方です。

顧客中心のアプローチの第一歩は、「顧客のニーズを正しく理解すること」です。自分たちが提供したい製品やサービスが顧客にどれだけ求められているかを把握するため、顧客の声を直接聞いたり、市場調査を行ったりして、どんな問題を解決したいのか、どんな価値を提供できるのかを考えます。

製品化、サービス化のプロセスでは、顧客が期待していることを理解し、それに応えるように事業を設計していきます。例えば、迅速なサポートや使いやすいインターフェースなどが挙げられます。新規事業の場合、特に顧客の期待を超えるような独自の価値を提供することが差別化のポイントです。顧客に「期待以上」の体験を提供することで、良い口コミが広がったり、リピーターを増やすことができます。

さらに製品やサービスを提供して終わりではなく、顧客との関係を大切にします。良い関係を築くためには、購入後のサポートやフィードバックを活用し、顧客が抱える課題に対して柔軟に対応することが必要です。また、顧客の意見を反映させて、サービスの改善や新しいアイデアを取り入れることも重要です。

プロモーション戦略の策定

新規事業の成功には、プロダクトの質だけでなく、効果的なプロモーション戦略が不可欠です。どんなに優れた商品・サービスであっても、適切なマーケティング施策なしではターゲットに届かず、市場に浸透しません。

プロモーション戦略においては、以下のようなポイントに気を付けましょう。

  1. ターゲットユーザーの明確化
    どの層にアプローチすべきかを明確にし、それに応じた訴求メッセージを設計する。
  2. 適切なチャネルの選定
    SNS広告、SEO、インフルエンサーマーケティング、オフラインイベントなど、ターゲット層に最も響くチャネルを活用する。
  3. 初期の話題性の創出
    限定キャンペーン、無料トライアル、特典付きローンチイベントなどを実施し、認知度を向上させる。
  4. 継続的なマーケティング施策の実行
    短期的な施策だけでなく、長期的なブランディングやリピーター獲得のための戦略を組み込む。

プロモーション戦略を適切に設計することで、新規事業の成功確率を飛躍的に高めることができます。

成果の測定と改善

新規事業の進捗状況や成果を定期的に測定し、必要に応じて改善を行うことが重要です。KPI(重要業績評価指標)を設定し、売上、顧客数、満足度などの指標をモニタリングします。また、定期的にフィードバックを収集し、顧客やパートナーからの意見を反映させることで、事業の改善を図ります。これにより、迅速に課題を発見し、適切な対策を講じることができるため、事業の成長を持続的にサポートします。

新規事業立ち上げの最新動向:ライブコマースの活用

ライブコマースが新規事業に最適な理由

近年、ライブコマースを通じて新規事業立ち上げを行う会社が増えてきています。ライブコマースを活用するメリットについて解説します。

企画から集客、販売、配送まで一括管理

ライブコマースは、ニーズ調査から商品開発、集客、販売、配送といったビジネスの全体を一つのプラットフォームで完結できます。従来のビジネスモデルでは、これらのプロセスを別々に管理し、各フェーズで異なるツールやリソースを使う必要がありました。しかし、ライブコマースでは、一つのプラットフォームで全てを管理することができ、プロジェクトの進行をスムーズに行うことが可能です。

低コストで始められる

上記で述べたように一元管理できるので、管理コストが削減できます。また、ライブ配信に必要な機材やソフトウェアは、比較的安価に揃えることができます。また、ライブ配信自体もインターネット環境さえあればどこからでも行うことができるため、物理的な店舗やオフィスを必要としません。これにより、初期投資を抑えつつ、新規事業をスタートさせることが可能です。さらに、ライブコマースはリアルタイムで顧客とコミュニケーションを取ることができるため、マーケティングや広告費用も抑えられる点が魅力です。

新たな事業アイデアの開発とビジネスパートナーの発掘

ライブコマースは、新たな事業アイデアの開発にも大いに役立ちます。ライブ配信中に得られる顧客のフィードバックや市場の反応を基に、新しい製品やサービスのアイデアを生み出すことができます。また、ライブ配信を通じて他のビジネスパートナーと出会う機会も増えます。共創やオープンイノベーションの観点から、新たなビジネスパートナーシップを築くことで、さらなる事業拡大や新規事業の成功につなげることができます。

ライブコマースの成功事例

あるヘルスケア製品を開発・販売する企業では、ライブコマースを通じて他の企業やライバーと連携し、新しい商品を開発しました。ライブ配信中に得られる顧客のフィードバックを共有し、共にアイデアを出し合うことで、革新的な製品やサービスを生み出しました。この取り組みは、単なる新規事業の立ち上げにとどまらず、企業間の協力関係を深化させ、持続可能なビジネス成長を実現するための基盤となりました。

ライブコマースで共創するヘルスケアメーカーの事例は下記記事をご覧ください。

https://webinabi.jp/press/219

まとめ

デジタル化が進む現代では、顧客のニーズや消費行動が急速に変化するため、企業は新たな市場や収益源を開拓するための新規事業の立ち上げが求められています。

新規事業を立ち上げる際には顧客中心のアプローチが欠かせません。顧客のニーズを理解し、期待に応え、良い関係を築きながらサービスや製品を提供することで、長期的に顧客に喜ばれるビジネスが作れます。

さらに新規事業の立ち上げの手法として、クラウドプロジェクト型のライブコマースが有効です。クラウドプロジェクトは簡単に立ち上げることができ、ライブ配信を通じて視聴者(消費者)の反応を直接受け取ることができます。プロジェクトやライブの企画、集客、販売、発送などビジネスの一連を実践できるので、新規事業の立ち上げを若手に学んでもらいたい企業にもぴったりです。

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