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新規事業に使えるフレームワーク17選!役立てるポイントも紹介

カテゴリ:最新ビジネスの実態 更新日:2025-01-28

新規事業に使えるフレームワーク17選!役立てるポイントも紹介

新規事業の開発を検討している経営者のあなた。事業を成功させるためには、アイデア出しから専門的な分析まで、しっかりプロセスを構築する必要があります。この記事では、新規事業開発のプロセスを助けるための有用なフレームワークをご紹介します。

商品開発のステップやポイントについては下記記事でも紹介しています。

市場に刺さる商品開発のステップを解説!効率化の方法や成功事例も紹介

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新規事業を開発するプロセス

新規事業の開発は、経営者にとって大きな挑戦です。事業を成功させるためには次のようなステップが重要です。

・新規事業の企画・アイデアを考える
・市場性や事業性の調査と分析
・事業内容を決定する 

・資金調達

・商品やサービスの開発

・マーケティング

・事業内容や商品の改善 

各ステップの具体的な内容や、新規事業の成功事例については下記記事をご参照ください。

新規事業立ち上げを成功に導く!プロセスとポイント徹底解説

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新規事業の検討にフレームワークを使用するメリット 

新規事業の立ち上げは、多くの課題を伴う一方で、適切なフレームワークを活用することで効率的かつ効果的に進めることが可能です。フレームワークは、思考を整理し、戦略を明確化するためのツールとして機能します。

また、チーム内でのコミュニケーションを促進し、抜け漏れのない計画立案を支援します。この記事では、新規事業の検討においてフレームワークがどのように役立つのかを具体的なメリットとともに解説します。

思考の整理がしやすい

フレームワークを使用することで、アイデアや情報を体系的に整理できます。例えば、ロジックツリーを用いることで、複雑な課題を分解し、各要素を深く掘り下げて効率的な解決策を導き出すことが可能です。ある大手飲料メーカーでは、新製品開発時にロジックツリーを使い、消費者の購買動機を段階的に分析した結果、ヒット商品を生み出しました。

チーム内で共有しやすい 

フレームワークは視覚的かつ構造的なツールであるため、チーム内での情報共有がスムーズになります。フレームワークの一つであるマインドマップのように、各メンバーの意見を一目で把握でき、共通の認識を持つことができます。

 思考の抜け漏れを減らせる 

新規事業において抜け漏れのない計画が必須です。

重要な要素を見落とした場合、事業が軌道に乗らず、時間や資金の無駄が発生する可能性があります。また、想定外の課題が後から発覚し、対応に追われてしまうリスクも存在します。これを防ぐためには、事前にあらゆる側面から検討を行い、必要な要素を網羅することが重要です。

思考の時短 

新規事業の計画で思考に時間をかけすぎると、機会損失や柔軟性の欠如といったリスクが生じます。市場が急速に変化する中で、計画段階に時間を割きすぎると、競合に先を越される可能性が高まります。

また、詳細にこだわるほど、予期せぬ状況変化に対処する余力を失う恐れがあります。

 新規事業に役立つ9個のフレームワーク

アイデア出しに使用するフレームワーク

マンダラート

3×3の9つのマスを書き、目標を中心に9つの要素に分解して考える手法です。例えば、新規製品開発の際に、製品特性を中心に関連する特徴を広げて検討することで、より具体的なアイデアを生成できます。

具体的には、中央にテーマを設定し、それを囲む8つの枠に関連する要素を記入します。その後、各枠に記載した要素をさらに展開し、深掘りすることで、アイデアの網羅性を高めることができます。これにより、視覚的に思考を整理し、漏れのない計画を立案できます。

マンダラートの図

ブレインストーミング

ブレインストーミングは、自由な発想を引き出すための手法です。スタートアップ企業が新サービスのアイデアを得る際によく採用されています。

まず、メンバー全員がルールを守りながら自由に意見を出し合い、それらを記録します。その後、記録されたアイデアを分類し、実現可能性や効果を評価します。

このプロセスを繰り返すことで、従来の枠にとらわれない斬新な発想を得ることができます。例えば、チームで新しい広告キャンペーンを企画する際に効果的です。

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、アイデアを改善または新しいアイデアを生成するための質問形式のフレームワークです。このチェックリストは9つの質問で構成されており、たとえば「他に代用できるものはないか?」「要素を組み合わせることで何か新しいものを作れないか?」といった問いを使います。

具体的な使い方としては、現行の商品やサービスをこれらの質問に当てはめて検討することで、新しい可能性を見出すことができます。

SCAMPER(スキャンパー)法

SCAMPER法

既存のアイデアをアレンジして新しい視点を生む手法です。具体的には、”S:代用”、”C:組み合わせ”、”A:適応”、”M:修正”、”P:他の用途”、”E:排除”、”R:逆転”といった7つの項目に対して深掘りをしていくことで既存の製品やサービスを見直します。

6W2H

「誰が、何を、なぜ、どこで、いつ、どのように」と「いくら、どれだけ」を明確にするフレームワークです。具体的には、これらの問いをすべて網羅する形で計画を作成することで、課題や目標を明確にし、計画の抜け漏れを防ぎます。たとえば、新規製品の市場投入計画を立てる際に、6W2Hを使用することで、ターゲット顧客、販売場所、販売手法、必要なコストなどを明確化し、効率的な実行が可能になります。

アイデアを整理するときのフレームワーク

新規事業のアイデアを出した後、それらを適切に整理し、実行可能な計画へと落とし込むことが重要です。適切なフレームワークを活用することで、アイデアの優先順位付けや具体化が容易になり、全体像を見渡しやすくなります。このセクションでは、アイデアを整理する際に役立つフレームワークを具体例を交えて解説します。

リーンキャンバス

リーンキャンバスの図

1ページでビジネスモデルを整理するツールです。新規事業の計画を簡潔にまとめる際に有効です。具体的には、問題、解決策、顧客セグメント、ユニークバリュー提案、チャネル、収益ストリーム、コスト構造など9つの要素を1枚のキャンバス上に整理します。これにより、事業の全体像を一目で把握し、意思決定を迅速化できます。

リーンキャンバスの活用で重要なポイントは、スピードを意識して仮説検証を繰り返していくことです。まずは仮説レベルで良いので素早くリーンキャンバスを作成したら、それを顧客にぶつけるなどして仮説が正しいのかを検証します。

KJ法(川喜田二郎法)

アイデアをカードに書き出し、グループ化する手法です。特に多くの意見やアイデアをまとめる際に役立ちます。具体的には、参加者がそれぞれカードにアイデアを書き出し、類似するものをグループ化します。その後、各グループに適切なラベルを付け、全体の構造を把握します。

ロジックツリー

ロジックツリーの図

ロジックツリーは、名前の通り木の形のように上から問題を分解して解決策を導く手法です。具体的には、主要な課題を根本原因に分解し、それぞれに対して具体的な解決策を導き出します。このプロセスを繰り返すことで、問題の全体像を明確化し、対策を網羅的に検討できます。

マーケットや事業性を調査するときのフレームワーク

新規事業を成功させるためには、市場環境や事業性を正確に把握することが重要です。これにより、適切な戦略を立案し、リスクを最小限に抑えながら効果的に資源を活用することができます。このセクションでは、それぞれのフレームワークの使い方と具体的なメリットを解説します。

ポジショニングマップ

市場内での自社の位置を視覚化するツールです。具体的には、縦軸と横軸に異なる要素(例えば、価格と品質)を設定し、競合他社や自社をマッピングします。この方法により、自社のポジションや市場のギャップを把握し、新たな戦略を立案することができます。例えば、化粧品業界では、高価格帯と品質を軸にポジショニングマップを作成し、新しい製品カテゴリーを成功裏に展開した事例があります。

 3C分析 

顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)を分析するフレームワークです。新規事業の計画において、事業環境を包括的に把握するのに役立ちます。具体的には、顧客のニーズや競合の強み・弱み、自社のリソースを分析し、それぞれの関係性を整理します。

STP 

セグメント化(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の3つを整理するフレームワークです。具体的には、まず市場を細分化(セグメント化)し、次に最も適切なターゲット層を選定(ターゲティング)します。そして、そのターゲット層に向けた差別化戦略を構築(ポジショニング)します。

SWOT分析

強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を評価するフレームワークです。内部要因(強みと弱み)と外部要因(機会と脅威)をバランスよく分析することで、事業の現状を把握し、戦略を練る際の基盤となります。

VRIO分析

企業のリソースが価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Imitability)、組織の活用能力(Organization)を持つかを評価するフレームワークです。具体的には、リソースがこれらの基準を満たしているかを評価します。

ビジネスモデルを整理するフレームワーク 

新規事業の立ち上げには、明確で実行可能なビジネスモデルの構築が欠かせません。ビジネスモデルを整理するフレームワークは、収益構造や競争力の源泉を可視化し、事業の方向性を明確にする手助けをします。

このセクションでは、ビジネスモデルを整理する際に役立つフレームワークの具体的な活用方法を解説します。

5フォース分析 

新規参入の脅威(Threat of New Entrants)、供給業者の交渉力(Bargaining Power of Suppliers)、顧客の交渉力(Bargaining Power of Buyers)、代替品の脅威(Threat of Substitutes)、既存競争の激しさ(Industry Rivalry)の業界の競争環境を5つの要因にわに分けて分析するフレームワークです。各要因を評価し、業界の競争力を明確化することができます。

4C分析

4C分析は、顧客(Customer)、コスト(Cost)、利便性(Convenience)、コミュニケーション(Communication)の観点で分析します。これにより、顧客視点でのマーケティング戦略を立案できます。

4P分析

4P分析は、製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)の頭文字をとったフレームワークで、マーケティング戦略を総合的に見直す際に活用されます。

バリューチェーン分析

企業の活動を主活動(例: 製造、物流、販売)と支援活動(例: 人事、技術開発)に分解し、それぞれのプロセスが生み出す価値を評価します。全体を視覚化することで、価値の最大化やプロセスの改善を図ることができます。

まとめ

フレームワークは新規事業を成功に導くための重要なツールです。思考を整理し、チーム内で共有しやすく、抜け漏れを防ぎ、意思決定を迅速化することができます。これらのフレームワークを活用することで、新規事業の成功確率を高めることが可能です。実際のビジネスシーンで積極的に取り入れてみてください。

さらに、効率的に新規事業を立ち上げるためには、適切なリソースやツールを活用していくことがポイントです。ライブ配信アプリを使った新規事業開発では、顧客とのリアルタイムのコミュニケーションによって、アイデア収集からテスト販売までをスピーディーに行うことが可能です。

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