詳細検索!
近年話題となっているライブコマース。
ライブコマースとは何か?
そしてその種類や費用について解説していきます。
目次
ライブコマースは昨年最新のトレンドとして大きな関心を呼んでいる新しいeコマースの形。
イメージとしてはテレビショッピングのインタラクティブ版で簡単に言うとライブ配信中にコメントをしながらお買い物が楽しめるサービス。
視聴者はスマートフォンやパソコンでライブストリームを視聴し、その中で商品について疑問点があれば配信者と対話することが可能。
欲しい商品があれば簡単な操作でスムーズに購入することができます。
配信者は商品について視聴者にリアルタイムで説明することができるので、一般的にマルチプラットフォームのオンラインショッピングやソーシャルコマースで見られる視聴者の不安点を簡単に取り除くことができます。
これまで商品について詳しく知りたい購入希望者は店頭に行かなければなりませんでした。
しかしライブコマースを利用すれば自宅にいながらでも商品について質問をしたり、使い方を訪ねたり、質感を動画で確認したりすることが可能となります。
また、ライブコマースを使用する視聴者は他の参加者のレビューをリアルタイムで確認することが出来ます。
こうした機能は従来のオンラインショッピングにはなかったライブコマースならではのものです。
ライブコマースを行う主なメリットは以下の4つです
①全国の見込み客に向けて商品を宣伝できる
②視聴者とのコミュニケーションが可能
③配信者のファンを作ることができる
④写真だけではわからない商品の質感を動画で伝えられる
ライブコマースにはこれらのメリットがある一方、難しい点もあります。
ライブコマースを始める企業にとっての一番重要な課題は“ライブコマースに適した配信者選び”。
配信者には商品知識や質問へスムーズに回答する対応力、さらには視聴者を惹きつけるトークスキルが必要となります。
そうした課題を解決するべく企業によってはインフルエンサーやタレントをゲストとして招くケースもあります。
ゲストを招くことで比較的簡単に話題作りを行う事も可能となります。
しかし、ゲストを招く場合も“タレントは企業のイメージと合うか?”、“客層はとタレントのファン層の違い”などを事前に検討しなければなりません。
中国では既にライブコマースは高い認知度を得ており、売り上げが14兆を超える市場となっています。
その起爆剤となったのがインフエンサーマーケティング。
KOL(Key Opinion Leader)の活躍です。
KOLとは高い人気と知名度、加えて専門分野を持つインフエンサーのこと。
人気のKOLになると、1日で数億円の売り上げを出すことも可能と言われています。
日本でもKOLと呼ばれるインフエンサーが増えるにつれ、配信者選びという悩みは減っていくのかもしれません。
ライブコマースがビジネスにおいてどのように役立つのかをオムニチャネル体験と絡めて解説していきます。
オムニチャネルとは「全て」という意味の「オムニ」と、「流通経路」を意味する「チャネル」を組み合わせた言葉。
マーケティング用語における「チャネル」とは、「流通経路」や「販売経路」を意味する言葉でマーケティング用語としては「顧客との接点」という意味を持ちます。
顧客との接点とは実店舗、オンラインストア、SNSなどのことです。
こうした複数のチャンネルを連携させ、尚且つ顧客情報を共有することをオムニチャネルと言います。
チャンネルの連携とはどういうことなのか?
具体例を見てみましょう。
例えばあなたが道を歩いていて洋服屋さんを見つけたとします。
そこで気に入ったTシャツを見つけたものの、自分に合うサイズがない。
そこで店員に尋ねたところ「オンラインストアでは別のサイズを購入できますよ」と言われました。
実店舗で集客した客をオンラインストアへ、これがチャンネルの連携です。
この逆のパターンも見てみましょう。
あなたはオンラインストアで気になるTシャツを見つけました。
しかしどのサイズを選べばいいのか、どんな素材なのかが気になっています。
あなたは実店舗にTシャツを確認しに行きたいと思うでしょう。
そこであなたはオンラインストアで案内されている最寄りの店舗へ足を運びます。
こうしたチャンネルの連携がオムニチャネルです。
消費者はこれまで以上にオムニチャネル体験を求めています。
消費行動が急速にオンラインに移行するにつれ、よりパーソナライズされた仮想店舗体験への需要が拡大しているのです。
最近では新型コロナウィルの影響でより顕著にその兆候が表れています。
そこで活躍するのがライブコマース。
ライブコマースは実店舗でのショッピングとオンラインショッピングの長所を組み合わせた新しい小売ソリューションを提供してくれます。
ライブコマースの購入工程はワンタッチだけと通常のオンラインストアよりもスムーズ。
さらにライブコマースは実店舗での買い物をするメリットである人的交流も提供します。
つまりライブコマースは自宅にいながら店舗で買い物するような体験を提供してくれるのです。
こうしたライブコマース体験は実店舗とオンラインストア両方への集客にも最適な方法と言えるでしょう。
ライブコマースを行うためのコストが気になるという方の為に、各種サービスを費用や特徴の面から比較してみました。
以下の4つは【SNS型】と呼ばれている手法で、その名の通りSNSに設定されているライブ配信機能を使用する形となります。
SNS型はスマホ1台あれば配信でき、手軽に無料で導入できることができます。
ただし自社のSNSアカウントにフォロワーが少ない場合には集客が難しいというデメリットもあります。
費用:無料
言わずと知れた世界最大級の動画配信プラットフォーム。
2019年から動画下部に商品を直接表示する広告フォーマットが新登場し、ライブコマースへの需要に対応し始めました。
費用:無料
2020年から、Facebook上でかんたんにオンラインショップを開設できる「Facebook Shops」サービスが開始されました。
Facebook Shopsにはライブコマースに対応できる機能がついています。
費用:無料
Instagramは、幅広い年齢層に人気のSNSです。
視覚コンテンツがメインのため、ライブコマースとベストマッチといえるプラットフォーム。
アパレルブランドなど多くの企業が利用しており、インフルエンサーが頻繁にライブコマースを行っています。
費用:無料
LINEは、日本国内ではトップクラスに利用者数の多いSNSです。
このLINEのライブ配信サービスがLINE LIVE。
日本人の多くが日常的に使用しているため、今後活用する人が増えていくでしょう。
ECモール型ライブコマースはECモール(複数のショップが出店して1つのショップになっているインターネット上の百貨店のようなもの)のライブ配信機能を使って出店する形式です。
ECモールを利用しているユーザーを集めやすいのでSNS型に比べて集客が簡単。
ただしECモールに出店する手間やコストがかかります。
費用:初期費用無料+販売手数料 : 8%(税別)、配信手数料1時間あたり200円(税別)
特徴:日本で唯一のオークションが楽しめるライブコマースサービス。
費用:月額1万円+手数料10%
特徴:複数のSNSに同時配信可能、17LIVE(イチナナ )が運営母体。
費用:初期費用無料+手数料別途
特徴:最短7日で出店できる、オンラインストアを制作できる
SaaS型ライブコマースは自社のオンラインストアやアプリにライブコマース機能を埋め込むことができる形式。
自社ブランドが確立できている店舗であれば自社サイトからの販売が可能なうえ、独自でアプリを作ることもできます。
ただし自社ECサイトに集客力がない場合には視聴者を集めづらくなるというデメリットがあります。
費用:月額3万円~
特徴:独自ドメインでの運用が可能、「pino live」が保有するタレントなどのキャスティングが可能
費用:月額1万円~
特徴:独自ドメインでの運用が可能、投げ銭機能搭載、導入から最短1日で配信可能、URLを共有するだけでアプリDLが不要。
費用:98000円~
特徴:ECサイトに数行のコードを書き加えるだけで実装が可能、専任コンサルタントがライブコマース実施までサポート。
独自アプリ制作支援型ライブコマースサービスは上記の3つとは異なり、アプリの制作に特化したサービス形態となっています。
費用は格段に上がりますが、自社独自のアプリをリリースできるというメリットがあります。
費用:300万円(月3万円~)+販売手数料8.6%
特徴:最短一ヶ月でアプリを製作可能
ライブコマースには多くの運営方法が存在しています。
各々の客層や予算から最適なサービスを選ぶことが成功への第一歩となるでしょう。
日本でライブコマースが浸透しはじめたのは2017年頃。
当初は中国や韓国、北米ほど普及しておらず認知度も高くはありませんでした。
しかし新型コロナウィルスの感染拡大以降、ライブコマースは大きな注目を集め、市場は急速に拡大しつつあります。
日本のライブコマース文化の黎明期だからこそ、参入企業にはより多くのチャンスがもたらされるのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
全レポートを表示するには会員登録が必要です
会員登録は無料で行えます。メールアドレスがあればすぐに登録可能です。 登録後のメニューでは、ウェビナビを最大限活用するさまざまな機能が備わっています。