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人気アパレル店靴下屋が「TAGsAPI」を使用しライブコマースを始めたことで話題を呼んでいます。
靴下屋はタビオ株式会社が運営する靴下専門店。
日本製の靴下にこだわり自社で開発、製造、販売を行っています。
タビオ株式会社は靴下屋以外にも、Tabio、TabioMENなど多くの靴下ショップを運営。
現在は全国に253店舗を出店しており、海外展開も果たしています。
ライブコマースとはオンラインショッピングの新たな形として数年前から登場した販売方法。
「双方向コミュニケーションが可能なテレビショッピング」といったイメージで、視聴者はライブ配信中に疑問点などを質問しながら買い物が楽しむことができます。
また、購入も簡単な操作でスムーズに行うことが出来るため、老若男女を問わず多くの人に利用されています。
靴下屋のライブコマースはクラウド型ライブコマースサービス「TAGsAPI」を利用して行われています。
「TAGsAPI」は自社サイト内にライブコマース機能を追加することが出来るプラットフォーム。
靴下屋のライブコマースは「TAGsAPI」を利用し、自社のECサイト「靴下屋公式通販Tabioオンラインストア」内で配信されています。
なぜ「TAGsAPI」を利用しているのでしょうか?
その理由はTAGsAPIがもつ以下のメリットにあると思われます。
①導入が簡単
TAGsAPIはECサイトに短いコードを加えるだけで、ライブコマース機能を追加することが可能。
つまり、一からサービスを開発するよりも安く、早くライブコマースを始めることが出来ます。
特に初めてライブコマースを始める企業にとっては、このメリットは大きいのではないでしょうか。
また、靴下屋のオンラインストア「靴下屋公式通販Tabioオンラインストア」は既にグーグル検索でも上位に表示される人気サイトとなっていたため、既存のストアの集客力を活かしたままライブコマースを始めることにも成功しています。
②カスタムできる
TAGsAPIは導入が簡単なだけでなくカスタマイズも可能。
商品やブランドに合わせたデザインに作り替えられるので、オリジナリティを持ったページを制作できます。
③決済が便利
靴下屋はライブコマースを始める以前からオンラインストアを運用していました。
TAGsAPIはライブコマースでも元からあるストアの決済方法を利用することが出来ます。
企業にとってはその方が運用の手間が省けますよね。
もちろん、視聴者は動画配信画面から離脱することなく決済が可能なので、どちらにとっても便利な仕様といえます。
④専任コンサルタント
TAGsAPIの専任コンサルタントが導入はもちろん、撮影や機材の準備までサポート。
さらに分析レポートデータまで作成してくれます。
専門家の意見を聞きながらライブコマースを始めることが出来るのは心強いですね。
以上の理由から靴下屋のライブコマースはTAGsAPIを利用して行われているのではないでしょうか。
なぜ靴下屋のライブコマースは人気なのでしょうか?
その秘密は“親近感を感じる”動画配信にありました。
“親近感を感じる”とは?
具体的にその一例を紹介していきます。
2020年8月7日、靴下屋は緊急事態宣言に伴う閉業期間中の売り上げ減少をカバーすべくライブコマース「Kutsushitaya Live TV!」を開始しました。
初回のテーマは「靴下屋の週末メンテ」と「靴下屋的推しメン祭り」の2つ。
テーマ名からも少し若い世代をターゲットにしていることが伺えますね。
進行は靴下屋の店舗スタッフが担当。
明るくテンポの良い語りで視聴者を引き込んでいきました。
「靴下屋の週末メンテ」のコーナーでは立ち仕事やデスクワークで足のむくみが気になる働く女性にターゲットを絞り、オススメの商品を紹介。
また、「靴下屋的推しメン祭り」のコーナーではお洒落を楽しみたい女性をターゲットに設定。
“スニーカー用”や“パンプス用”といった浅目の靴下を紹介しました。
ライブコマースでは視聴者が見えないからこそ、このように具体的にターゲットをイメージして接客することが重要です。
靴下屋のライブコマースではスニーカーに合わせたコーディネートを披露するなど、かなり具体的な使用方法の紹介を行っていました。
こうした具体的な紹介をすることで視聴者は商品を購入した後のメリットまで想像してくれます。
次にご紹介するのは2021年6月7日に行われた配信。
テーマは「父の日特集」で、父の日のプレゼントにピッタリな靴下を紹介しました。
配信者は現役ママでもある靴下屋スタッフの“ゆかちん”と“ぷーさん”。
何だって?と思われたかもしれませんが、実際にこのような自己紹介から配信がスタートしました。
また、配信中には自身の家庭での心温まるようなエピソードなども披露していました。
一見、販売とは関係のない無駄のように思われるかもしれません。
しかし、こうしたエピソードを知ると、知らない人が淡々と商品を紹介するよりも親しみを感じませんか?
靴下屋のライブコマースでは配信者のプロフィールを開示したり、あだ名をつけたりすることでより親近感を感じてもらえるように工夫しているのです。
現在ではスタッフそれぞれにファンが生まれ、タレントのような立ち位置となっています。
もちろん「父の日特集」でもターゲットを明確にする手法は健在でした。
“義父へのプレゼント”、“子供から父へのプレゼント”など具体的な例を合わせて商品が紹介され、大きな反響がありました。
ターゲットを明確にイメージし、配信者のプロフィールを開示することで視聴者は画面の向こう側にいる配信者をより身近な存在に感じてくれるはずです。
ライブコマースには双方向にやり取りができるのでテレビなどに比べ親近感が湧きやすいという性質もあります。
こうして身近な感覚を覚えた配信者と視聴者との間には信頼関係が生まれ、視聴者は信頼している配信者から商品を勧められるため、“友達に商品を勧められたような”、より購入しやすい心理状態となっていたのです。
余談ではありますが靴下屋はライブコマースだけでなく、Kutsushitaya Live TV!スタッフのSNSアカウントを運用しています。
その配信内容は“破れた靴下の直し方”など商品紹介ではなく役立つ知識がメイン。
こうしたライブ配信中以外にもファン獲得の努力を怠らない靴下屋のライブコマースは今後も成長し続けていくのではないでしょうか。
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