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2021年10月29日、会社名を「Facebook」から「Meta」に改めたことでも記憶に新しいメタ社。
今回は東南アジアを中心に大成功を収めているSNSフェイスブックを利用したライブコマースについてご紹介していきます。
2020年、当時のFacebook社はフェイスブックアプリ上で使用できるオンライン販売機能「フェイスブック・ショップ」をリニューアルしました。
このリニューアルについて「小規模企業を支援するためのもの」と説明しています。
フェイスブック・ショップ自体は2015年から実装はされていたものの、お世辞にも使いやすいとは言えないのが実情でした。
しかし今回のリニューアルにより以下の点が変更。
これらのリニューアルは新型コロナウィルスの営業で実店舗を閉業している企業にとって大きな助けになっています。
変更点
①簡単にオンラインストアを開設できるようになった
②ストアのデザインを変更、カスタマイズできるようになった
③プロフィール画面からストア画面に移動できるようになった
④Facebookの決済機能「Checkout」を使えばワンクリックで購入できるようになった(日本未導入)
⑤同社サービスInstagram Shopとの連携が可能になった
⑥ライブコマース機能が追加された
変更点の目玉はライブコマース機能の追加です。
なぜ目玉と言えるのか?
2021年5月18日、Facebook社はイベント「ライブ・ショッピング・フライデーズ」の開催を発表しました。
このイベントは様々な企業に向けてのライブコマースの導入を提案、同時にユーザーに向けてライブコマースの素晴らしさを伝えるためのものでした。
こうした動きからもメタ社のライブコマースにかける思いが伝わってきます。
しかし、なぜフェイスブックにライブコマース機能を追加したのでしょうか。
オンラインストアだけで十分だと思う方もいるかもしれません。
その件についてメタ社プロダクトリーダーのユリエ・クウォン・キム氏はこう説明しています。
「我々が考えているのは、eコマースでの購入を驚くほど便利なものにする方法です。
必要なときにスマホを取り出して購入し、商品が配達されます。
しかし購入はショッピングではありません。
ショッピングとは素敵なものを発見する楽しいものです。」
つまりライブコマースは単なるオンラインストアでの買い物と同じではなく、楽しい体験を提供するツールだと言っています。
特に近年のライブコマース業界では“見ていて楽しいコンテンツ”がトレンド。
クイズ形式だったりトークがメインだったりするイベント型のライブコマースは多くのファンを獲得しています。
“購入はショッピングではない”という言葉は今後のライブコマース業界の指針となっていくのではないでしょうか。
また、ユリエ・クウォン・キム氏はこうも述べています。
「ショッピングをするとき、人々は他の人から意見を聞いたり、提案を受けたり、レビューを見たりしたいものです」
ライブコマースでは配信者と視聴者との双方向のコミュニケーション、視聴者同士の横のコミュニケーションが可能です。
加えてフェイスブックの投稿を共有するシェア機能と合わせてライブコマースを利用することで横のコミュニケーションをさらに充実させることもできます。
横のコミュニケーションがショッピングをより楽しくすると考えるメタ社にとってライブコマース機能の追加は必然であり、急務だったのではないでしょうか。
フェイスブックとライブコマースの相性がいいことはわかりましたが、実際に始めるにはどうしたらよいのでしょうか?
5つのステップに分けて解説していきます。
フェイスブックのアカウント作成後、ショップページに記載されている「新しいショップをアプリで見る」→「詳しくはこちら」をクリックしコマースマネージャーに移動。
「ショップ」→「ショップを作成」をクリックで開設することが出来ます。
商品プレイリストの作成はコマースマネージャーから行います。
ここではライブコマースで販売する商品を選択しておきます。
「ライブショッピング」をクリックし、「ライブショッピングを有効にする」をオンに切り替えます。
「プレイリストを選択」と表示されるので、「自分のプレイリストを選択」をクリックして、先ほど作成した商品プレイリストを選択します。
「投稿」をクリックし、動画のタイトルを入力します。
その後、 「ライブ配信を開始」をクリックすると配信が始まります。
パソコンから配信を行う場合もスマートフォンから行う場合もほぼ同様の手順で配信が可能です。
また、あらかじめ商品プレイリストを作成しておくことで、よりスピーディーに配信を始めることが出来るでしょう。
メタ社はフェイスブックでライブコマースを成功させる10の秘訣をユーザー向けに案内しています。
とても参考になると思いますので、順番に紹介していきます。
メタ社はライブコマースを行う際に曜日や時間を決めた方が良いと提唱しています。
そうすることによりユーザーに視聴を習慣づけることが可能です。
当然のことながら映像や音声が途切れたりすると、視聴者は配信に集中することが出来なくなります。
特に初めての機材を使用する場合には事前の確認が大切です。
事前に配信予定日時をショップページに投稿することで期待感を高めることができます。
また、ページのフォロワーにはライブ配信が始まると通知が届くようになっています。
そのため告知を見た人がページをフォローしてくれる可能性もあります。
メタ社はライブコマース中に、視聴者にコメントをしたりMessengerを送信したりすることを促すとよいと言っています。
加えて視聴者からの声に素早く反応することで、信頼関係を築くことが出来るでしょう。
前述したとおりライブコマースは単なる購入方法ではなくショッピングであり、楽しいものです。
配信者は視聴者とゲームをする、会話をするなど楽しい配信になるような工夫をすべきです。
楽しい配信はファンの獲得にも繋がります。
ライブコマースは生配信のため途中で参加する新しい視聴者も存在するでしょう。
現在の状況や紹介している内容を把握してもらうために、重要な情報は繰り返し伝えることが大切です。
メタ社は「話しかけたり冗談を言ったりする相手がいると、楽しい雰囲気でライブ配信を行うことができるだろう」と述べています。
配信後に、メッセージやコメントをくれた視聴者にお礼をします。
配信後も交流を続けることで、視聴者との間に信頼関係を作ることが出来ます。
ライブ配信した動画はフェイスブックのタイムラインに投稿することができます。
そうすることで視聴者は後から配信を見直したり、ほかの知り合いに動画をシェアしたりすることが出来るようになります。
動物、薬品、武器などの販売は禁止されています。
こうした規約に違反したり商業音楽を無許可で使用したりした場合、アカウントや動画がペナルティを受ける可能性があります。
いかがでしたでしょうか。
フェイスブックを使用してのライブコマースについて解説しました。
フェイスブックを使用してのライブコマースを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
同社プラットフォームInstagramのライブコマースについてのコラムもご覧ください。
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