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「ライブコマースに強い業界、弱い業界はありますか?」という質問をよく見かけます。
そこで今回はライブコマースに強い業界、弱い業界を分析してみました。
ライブコマース導入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
ライブコマースは「オンラインストア×ライブ配信」の組み合わせで構成されています。
そのため、これまでオンラインストアで成功収めてきた“化粧品業界”、“アパレル業界”などがライブコマースでは強い傾向にあります。
現在、日本でライブコマースを成功させている企業をみても株式会社エスティローダーや株式会社ベイクルーズなど化粧品業界とアパレル業界の企業が目立ちます。
その要因はもともと企業にIT知識が備わっていることに加え、商品が映像で映えやすいということ。
例えば化粧品ならばメイクの様子を配信することが出来ますし、衣類ならばコーディネートを披露することが出来ます。
映える映像には視聴者の興味を持続させ、購買意欲を高める効果があります。
ライブコマースに強いのはこんな業界
①TV通販で成功している業界
例えば家電製品業界などです。
ライブコマースはTV通販とも近い性質のため、普段からTV通販で販売されている商品は視聴者も購入しやすい傾向にあります。
②若者向け商品を扱う業界
ライブコマースの視聴者の多くは10代~30代であるためです。
一方、高齢者向けの商品を扱う業界は売り上げを伸ばしづらくなります。
③接客に慣れている業界
ライブコマースでは視聴者の質問に答えるという場面が多く発生します。
そのため、普段から対面での接客を行っている業界はライブコマースに強いと言えるでしょう。
中にはライブコマースでの受け答えの研修を用意する企業が登場したりと、ライブコマースのために接客力の強化を進める企業が増えてきています。
④使用する様子を実演できる業界
ライブコマースのメリットは動画を通して実演販売ができることです。
メイクの実演やコーディネートの披露がこれに当たります。
視聴者に実際に商品を使用する様子を見せることで、より購入後のイメージを思い描いてもらうことができます。
これまでオンラインストアで成功収めてきた業界以外はライブコマースで成功できないのでしょうか?
そんなことはありません。
あくまでもオンラインストアで実績のある企業は経験や知識を活用できるので成功しやすいというだけです。
むしろこれまでオンライン販売に着手してこなかった業界の参入を視聴者は新鮮に感じてくれるかもしれません。
また、商品が映えにくいからといって売れないとも限りません。
一般的に映えない商品の代表として「サプリメント」が挙げられています。
確かにサプリメントを映すだけではインパクトはありませんよね。
しかし株式会社ファンケルでは「サプリメントの働きについて試験実験を行う」、「クイズを出題する」などの工夫を加えることで商品を映えさせることに成功しています。
ライブコマースは黎明期にあり、今後はますます参入する業界が増加し、それに応じてユニークな配信も増えてゆくと思われます。
ライブコマースに弱いのはこんな業界
①SNSを運用してこなかった業界
例えば農業などです。
SNSのライブ配信機能でライブコマースを行ったり、ライブコマースの宣伝をしたりとSNSはライブコマースを行う上で大きな武器となります。
SNSアカウントを運用していない企業はライブコマースと同時にSNSの運用を始めることをオススメいたします。
②高齢者向け商品を扱う業界
前述したとおりライブコマースの視聴者の多くは10代~30代であるためです。
メインターゲットである高齢者にライブコマースを見てもらうには、何か大きな工夫が必要となるでしょう。
③生き物を扱う業界
例えばペットショップ業界などです。
ほとんどのライブコマースサービスでは生き物の販売を禁止しています。
ただし、エサなどの関連商品を販売することはできます。
中には猫がキャットフードを食べる様子を配信するインフルエンサーが現れるなど、様々な工夫がなされています。
ここからは「こんか会社はライブコマースをできないのか?」、「こんな商品は不向きなのか?」という疑問にお答えしていきます。
①IT知識がない
IT知識、ノウハウのない企業はライブコマースを行う事はできないのでしょうか?
一切の知識がないという場合にもライブコマースサービス「TAGsAPI」を利用すれば無理なく導入を進められます。
TAGsAPIにはライブ配信パッケージというサービスがあり、機材の準備や台本の作成から配信終了後のデータ分析までを代行してくれます。
ライブコマースについてのレクチャーサービスもあるので、一切知識のない企業でも安心です。
②地方企業
地方企業はライブコマースに不向きなのでしょうか?
実はライブコマースは地方創生という面でも注目を集めています。
地方企業に多いのは野菜や肉などの特産品を販売するケース。
ライブコマースでは生産者の顔が見えるため視聴者は安心感を抱きやすく、加えてクラウドファンディングのように生産者を応援するために購入するという視聴者も現れやすいです。
流通経路が簡略化されるので安く購入できるというメリットもあります。
③海外向け商品
ライブコマースで海外向けに商品を販売することはできるのでしょうか?
越境ECサイトを利用することで簡単に海外向けのライブコマースを始めることが出来ます。
越境ECの代表的なものは「Live Commerce」。
Live Commerceでは英語・中国語圏に向けての販売が可能です。
また、2021年4月にTikTokに「自動字幕起こし機能」が追加されるなど、ライブ配信サービスの翻訳機能も充実してきています。
④高価な商品
高額な商品はライブコマースでは売れないのでしょうか?
高額商品で成功した代表的な例は三菱自動車のライブコマース。
三菱自動車のライブコマースでは、「高額商品なので購入前に詳しく知りたい」という視聴者から多くの質問が寄せられていました。
高額商品を販売するライブコマースでは、「店舗では気軽に質問が出来ない」という視聴者をターゲットにすることで成功率が高まるのではないでしょうか。
近年では数億円の不動産を販売するライブコマースが登場するなどその可能性は広がり続けています。
⑤商品ではなくサービスを売りたい
ライブコマースでサービスを販売することは可能なのでしょうか?
ライブコマースというくくりになるかは微妙なラインですが、アメリカでは“外国語講座”、“コンサルティング”などのサービスがライブ配信を通して宣伝、販売されています。
日本でもzoomなどを通じて行うセミナー“ウェビナー”が流行していたりと、その需要は年々増加しています。
今回はライブコマースに強い業界と弱い業界についてお届けしました。
業界によってライブコマースの向き不向きがあるものの、工夫次第では成功できるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
まずは業界の特徴を活かしたライブコマース方法を検討してみてはいかがでしょうか。
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