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急激な成長を続けているライブコマース。 今後、ライブコマース業界はどこに向かっていくのでしょうか? 今回は海外や日本におけるライブコマースの現状を分析し、その未来図を予測してみました。
現在ライブコマースがもっとも盛んに行われているのは中国です。
2023年には市場規模が約4.6兆元(約95兆円)に達し、年率150%という驚異的な成長を遂げています。ユーザー数も5.4億人を突破し、年率20%で増加しています。
主要なプラットフォームには、Douyin(抖音)、Kuaishou(快手)、Taobao Live(淘宝直播)があり、これら3つで市場の大部分を占めています。
こうしたライブコマースサービス参入ブームは、タイやインドネシアなどのアジア圏や欧米、ヨーロッパ諸国にも広がっています。 特に中国の一歩後を追うのがアメリカです。アメリカでは、大手SNS(X、Facebook、Instagram、GoogleやAmazonなど)を中心にライブコマースサービスの提供を始めています。ライブコマース市場は2023年に500億ドル(約7兆5,000億円)に達し、2026年までに550億ドル(約8兆2,700億円)に成長すると予測されています。
海外のライブコマースについて詳しく知りたい方は下記コラムをご覧ください。
一方、日本ではライブコマースの普及はあまり早くありませんでした。 2019年時に行われた調査によると「ライブコマース」という言葉自体の認知度は30%未満、 ライブコマースの配信を見たことがある人は20%程度。さらにその中で商品の購入に至った人は3.3%しかいませんでした。
しかし2020年~2021年にかけては三菱自動車工業株式会社や株式会社ファンケルなど多くの有名企業がライブコマースを導入し、盛り上がりを見せつつあります。
さらにコロナ禍以降はオンライン化が進み、若年層を中心に認知度が高まっていきました。アパレルや化粧品業界では、ユニクロやGU、資生堂などがライブコマースを活用し、成功を収めています。
ここからは2022年以降の日本のライブコマース業界の予測をお届けします。
化粧品業界のライブコマースではメンズ向け化粧品が着実に売り上げを伸ばしています。 その背景にあるのは男性の意識の変化とライブコマースの利便性。 近年は美意識の高い男性が増えていました。 しかし、中にはお店で化粧品を買う事を恥ずかしいと感じる男性も。 しかしライブコマースならば顔を見られることもありませんし、商品についても気軽に質問をすることができます。 こうした理由から化粧品業界のライブコマースではメンズ向けの配信が増えていくのではないでしょうか。
資生堂やファンケルなどの化粧品ブランドは、ライブ配信を通じて商品の使い方や効果を実演し、視聴者の疑問にリアルタイムで答えることで、信頼性と購買意欲を高めています。
化粧品業界のライブコマースについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
現在、新型コロナウィルスの影響で外出する機会が減ったことから、アパレル業界は売り上げを落としています。 しかし、店舗へと足を運ぶ人が減った一方でオンラインストアの売り上げは伸びているとも言われています。 中には実店舗をたたみオンラインストアとライブコマースに専念する企業が登場するなど、今後はより“オンライン販売に特化”する企業が増えるのではないでしょうか。
ユニクロやGUは、自社のライブ配信プラットフォームを通じて新商品の紹介やコーディネート提案を行い、視聴者との双方向コミュニケーションを実現しています。これにより、視聴者の購買意欲を高め、ECサイトへの誘導を促進しています。
アパレル業界のライブコマースについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
関連コラム:【成功事例12選】人気アパレルショップのライブコマース
食品業界でも、ライブコマースを活用して商品の試食や調理方法の紹介を行い、顧客の購買意欲を高めています。例えば、北海道や宮崎県の特産品を紹介するライブ配信が行われ、地域の魅力を伝えるとともに、商品の販売促進につなげています。
ライブ配信を通じて、視聴者の質問やコメントに即座に対応でき、信頼関係を築くことができます。
動画を活用することで、商品の使用感や特徴をわかりやすく伝えることができ、購買意欲を高めます。テキストや画像だけで伝わらない人間の熱量やブランドのストーリーや価値観を伝えることができ、ブランド認知度の向上につながります。
ライブコマースでは、視聴者がその場で商品を購入できるため、通常のECサイトよりも高い購買率が期待できます。
また前述した通りTwitter、Facebook、TikTok、Instagramなどの大手SNSがこぞってライブコマースサービスの提供を始めました。 日本のSNS普及率はネットユーザーの約80%とかなり高いことはご存じでしょうか? 人数に換算すると約8000万人にもなります。 これだけ多くの人がライブコマースに触れる機会を得るという事はその分、ライブコマースの利用率も上がっていくのではないでしょうか。
ライブコマース市場は、今後も成長が期待されています。特に、AIやデータ解析を活用したパーソナライズされた配信や、AR技術を取り入れたバーチャル試着など、技術の進化によって新たな購買体験が提供されるでしょう。
また、ライブコマースを活用したD2C(Direct to Consumer)モデルや、ライブコマースのインフラ化を目指す企業の登場により、より多くの企業がライブコマースを導入しやすくなり、市場全体の拡大が進むと考えられます。
今回はライブコマース業界の現状とそこから導き出される未来予測をお届けしました。 日本国内のライブコマース市場は今後も進化を続けることが見込まれます。 参入を進めるならば、黎明期である今が一番良いタイミングなのかもしれません。
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