詳細検索!
目次
写真共有サービス「Pinterest(ピンタレスト)」は米国時間11月8日よりライブコマース機能をリリースしました。
Pinterestのライブコマース機能は2021年5月から試験的に運用され高い評価を得ていたため、正式発表を待ち焦がれていたユーザーも多いようです。
果たしてPinterestのライブコマース機能とはどのようなものなのでしょうか?
「Pinterest」 とはアメリカの企業Pinterest incが提供する写真共有サービス。
サービスはピンボード風の画面構成となっており、ユーザーはイベント・趣味などテーマ別の画像コレクションを作成・管理、または画像を投稿することができます。
また、サービスの利用はスマホアプリやウェブから簡単に始めることが可能です。
2021年現在のユーザー数は870万人。
これはTwitter、Facebook、TikTokに次ぐ世界第4位のユーザー数です。
日本ではピンタレスト・ジャパン株式会社がサービスを運用。
国内でも着々とシェアを拡大していっています。
Pinterest は2018年10月17日に「買い物ピン」を導入していました。
買い物ピンとは画像に商品購入ページのリンクをつけられるという機能。
PinterestはGoogle検索からの流入が多いという特徴を持っているため、有効なマーケティング方法として多くの企業に活用されています。
通常、自社のオンラインストアにある商品をGoogle検索で表示させるためには長い時間と手間がかかります。
しかし、Pinterestに画像を投稿し、そこに買い物ピンをつけておけば簡単に多くの人に商品を知ってもらい、尚且つ購入してもらえるという訳です。
こうした革新的なサービスで多くの企業からも支持されているPinterestが導入を始めたライブコマースとは?
ライブコマースとはライブ配信を通して商品を販売するマーケティング方法。
その性質は「ライブ配信×ネットショップ」であり、視聴者はライブ動画を見ながら商品購入を行うことができます。
従来のネットショップでは画像と文章から商品の良し悪しを判断するしかなく「イメージしたものと違う」などと購入者を落胆させてしまう事例も多くありました。
しかしライブコマースでは配信者と視聴者の双方向コミュニケーションが可能。
視聴者は疑問点などをその都度、質問し納得してから購入することができます。
このような仕組みはライブコマースならでは。
近年は外出自粛の影響もあり“自宅にいながらお店にいるような体験ができる”と多くの人に喜ばれています。
企業にとっても低コストで全国の見込み客に向けて商品を宣伝できるというメリットがあり、日本でも導入する企業が年々増加しています。
日本では発展途上のライブコマースですが、アメリカでは既に13兆円を超える市場規模に成長しています。
代表的なSNSであるTwitter、Facebook、TikTok、Instagramもアプリにライブコマース機能を実装。
またAmazonやGoogleも独自のライブコマースサービスの提供を開始しするなど、激しい競争が続いています。
今回されたPinterestのライブコマース機能「Pinterest TV」。
実はPinterest TVとTwitter、Facebook、TikTok、Instagramなどのライブコマース機能には大きな違いがあります。
それはPinterest TVでライブコマースを配信できるのはクリエイターと呼ばれる知名度の高いユーザーだけということ。
その他のライブコマース機能は「誰でも配信を始められる」ということを売りにしているだけに、真逆の方向性と言えるでしょう。
この理由についてPinterestの共同設立者の一人エヴァン・シャープ氏はこう話しています。
「クリエイターは動画などのコンテンツを投稿できる少数の人々です。
Pinterestはそれ自体をソーシャルネットワーク(SNS)と見なしたことがなく、Pinterestはそれによりに非常に多くの問題を回避しています」
つまり誰でも情報を発信することが出来るSNSではないというPinterestの方向性を反映した仕様なのだと思われます。
Pinterest TVは平日18時より各クリエイターが約30分のライブコマースを配信するという形態で行われています。
11月8日のリリース日ににはファッションデザイナーのクリスチャン・シシリアーノ氏や監督兼脚本家のモニカ・スリヤゲ氏がライブコマースを配信。
加えて、商品が割引になるクーポンを配布する配信があったりと、多くのユーザーの関心を呼びました。
これらの配信はアーカイブからいつでも見られるそうなので、興味のある方は覗いてみてはいかがしましょうか?
今後のPinterest TVについては「プロデューサーがクリエイターと協力してコンテンツの開発を支援し、より簡単にライブ配信できる仮想スタジオも立ち上げる」と発表されており、今後も多くの有名人がクリエイターの仲間入りをするのではないかと予想されています。
現在、アメリカではPinterest TVに加えて「クリエイターリワード」というプログラムもリリースされています。
クリエイターリワードはライブ配信ではないもののクリエイターである有名人の商品紹介動画を視聴することが可能。
クリエイターにとっての仕組みはYouTubeの収益化に近いものとなっており、クリエイターは視聴された動画の数などに応じて報酬を受け取ることができます。
その他、クリエイターリワードリリースにあたり追加された機能は以下の通り
①アイデアピン
これまでのPinterestでは写真を含め全画面でコンテンツを見ることが出来ませんでした。
しかし、動画を見るときに全画面表示がないのは不便だということで、全画面機能「アイデアピン」が追加されました。
TikTokのようにスワイプで次の動画に移ることも可能です。
②テイク
「テイク」はユーザーがクリエイターの投稿に対して自分のリアクションを静止画や動画で投稿できる機能です。
③編集機能
Pinterest内で動画の撮影・編集が出来るようになりました。
投稿する動画に楽曲を付けられるほか、プレビューモードで完成形をチェックすることもできます。
④コメントコード
「コメントコード」は投稿されたコンテンツに対しての誹謗中傷コメントを防ぐことのできる機能です。
日本では人気クリエイターによる Pinterest オリジナルコンテンツの展開が始まりました。
美容系クリエイター 関根りさ氏やアーティストの手越祐也氏など多くの著名人が動画投稿を始め盛り上がりを見せています。
また、関根りさ氏が「誹謗中傷などネットでの発信について不安を抱いている人が多い中、Pinterest のようにクリエイターコードを設けているプラットフォームは他にはないので、ユーザーとクリエイターの双方が安心して使用できて良いと思います」とコメントするなど、クリエイターからも高い評価を得ているようです。
日本では12月には Pinterest 国内初となるクリエイター向けオンラインイベント「クリエイターフェスティバル」の開催がされます。
イベントではクリエイターやPinterest の代表が登壇しトークを行う予定です。
合わせて約 1 時間にわたるライブ配信イベントも開催されます。
ライブ配信イベントでは高品質なコンテンツの作成方法やクリエイターのメンタル面の課題をケアするための取り組みなどについてトークが行われるようです。
今回はPinterestのライブコマースPinterest TVについてお届けしました。
Pinterestを使用してのマーケティングを検討している方はぜひ、参考にしてみてください。
全レポートを表示するには会員登録が必要です
会員登録は無料で行えます。メールアドレスがあればすぐに登録可能です。 登録後のメニューでは、ウェビナビを最大限活用するさまざまな機能が備わっています。